ガイナーレ鳥取FW半田航也が、残りわずかとなった明治安田J3リーグでチームの勝利に貢献すべく意気込んでいる。ここ数試合は控えからの途中出場が続くが、前節は追撃の1点につながるシュートを放つなど一定の働きを見せた。上位との勝ち点差が広がった苦しい状況で、少しでも上の順位に食い込むために、これからも持ち味を発揮していくつもりだ。
上写真=ブラウブリッツ秋田からの期限付き移籍でプレーしている半田。残り8試合で一つでも多くの勝利を目指す(写真◎石倉利英)
「あと8試合、結果にこだわって」
ホームのオールガイナーレYAJINスタジアム(ヤジン)でFC大阪と対戦した10月5日の前節、鳥取は後半立ち上がりの48分までに0-2とされる苦しい展開。半田はFW富樫佑太との交代で57分から途中出場し、攻撃に勢いをもたらすことが期待された。
「0-2で負けていたので、途中から入った選手が流れを変えなければいけない。それに徹して、なるべく早く追い付いて逆転までいきたいと考えて試合に入った」という。前線へのロングボールを体を張って収めようとしたり、守備でも相手の最終ラインやGKにプレッシャーをかけるなど、粘り強いプレーを続けた。
それが結果につながったのは87分。DF田中恵太の右からのクロスがファーサイドまで 流れたところに飛び込み、ヘッドで合わせると、こぼれ球をFW棚田遼が蹴り込んだ。「良いボールを上げてくれるので、信頼関係がある。飛び込んだら良いボールが来た」と振り返る田中との連係で1点差としたものの、1-2で敗戦。前々節に続く連敗、今季ホーム2敗目を喫して上位との差が広がった。
12日の次節もヤジンでのホーム連戦で、SC相模原と対戦する。「あと8試合あるので、結果にこだわってやっていきたい」と語った半田は「求められていること、自分の特徴を出して、1つでも多く勝てるようにやっていくしかない」と言葉に力を込めていた。
取材・写真◎石倉利英