ガイナーレ鳥取FW棚田遼が10月5日の明治安田J3リーグ第30節・FC大阪戦で、9試合ぶりとなるリーグ戦2得点目を決めた。2点のビハインドから追い上げる一撃となったが、チームの勝利にはつながらず。出場時間が限られている自身の現状を変えるためにも、目に見える結果を追い求めていく決意を新たにした。
上写真=0-2で迎えた87分、鳥取はゴール前の混戦から棚田が押し込んで1点を返す(写真◎石倉利英)
■2025年10月5日 J3リーグ第30節(@ヤジン:観衆2,748人)
鳥取 1-2 FC大阪
得点:(鳥)棚田遼
(大)西村真祈、秋山拓也
「押し込むことができてよかった」
0-2で迎えた試合終了間際、会場のオールガイナーレYAJINスタジアムが大きく沸いた。DF田中恵太の右からのクロスをファーサイドのFW半田航也がヘッドで合わせると、こぼれ球がゴール前へ。目の前にいた棚田が右足で押し込み、1点差とした。
82分から途中出場しており「残り10分くらいしかなかったし、負けていたので、とにかく結果を意識して試合に入った」と振り返る。チームに勢いをもたらす結果を残して「どうプレーするかよりも、大事なのは結果。毎試合思っていますが、今日は絶対に決めるという気持ちが強かったので、押し込むことができてよかった」と語った。
7月の第21節でJリーグ初得点を決めて以来、9試合ぶりのリーグ戦2得点目。1点差とした鳥取は、なおもチャンスを作ったものの追いつくことはできず、今季ホーム2敗目で勝ち点を伸ばせなかった。上位との勝ち点差が広がり、J2昇格プレーオフ圏内に食い込むことは難しくなったが、どんな状況でも攻撃陣には得点・アシストなど結果が求められることに変わりはない。
現状は先発から遠ざかっており、途中出場で結果を残すことが出場時間と得点数を伸ばすためには必須。22歳のアタッカーは残り8試合のリーグ戦に向けて「短い時間でも決めることが大事なので、これから出場時間を伸ばしていって、結果を残していきたい」と決意を新たにしていた。
取材・写真◎石倉利英