上写真=後半に2点を先行した鳥取は58分、MF普光院がGKの目の前で軽く浮かせる技ありシュートで自身2点目を決め、3-0とリードを広げる(写真◎石倉利英)
■2025年9月20日 J3リーグ第28節(@Axis:観衆2,085人)
鳥取 3-1 群馬
得点:(鳥)富樫佑太、普光院誠2
(群)青木翔大
「最後の失点以外は完璧な試合ができた」
立ち上がりから鳥取が守備の連係と強度で上回り、ボール奪取からの素早い攻撃でチャンスを作るが、25分のDF丸山のシュートが群馬GK近藤の好セーブに阻まれるなど、なかなか均衡を破ることができない。群馬は自陣に押し込まれて前半はシュートを打てなかったが、何とか粘って0-0でハーフタイムを迎えた。
だが後半開始直後の47分、鳥取が狙いとしている敵陣でのボール奪取から先制点を奪う。相手の最終ラインでのパス回しをMF普光院がカットしたところから攻め込み、最後はFW三木のパスをFW富樫が右足で蹴り込んでネットを揺らした。
ここから鳥取は前半以上に群馬を圧倒し、厳しいプレッシャーのボール奪取から何度もチャンスを作る。55分にはDF永野のインターセプトからゴールに迫り、普光院が左足で蹴り込んで2点目。58分には自陣でのボール奪取から相手最終ラインの背後を突き、MF東條のパスを受けた普光院が右足で軽く浮かせたシュートでGKを破り、連続得点で3-0とした。
その後も鳥取が一方的に攻め込む時間が続いたが、75分を過ぎたあたりから群馬も反撃に転じる。84分にはロングパスを前線に送り、途中出場のFW中島がつないだボールを、やはり途中出場のFW青木が決めて1点を返した。
それでも鳥取はこれ以上の失点を許さず、3-1で勝利、林健太郎監督が「最後の失点以外は狙い通り、完璧な試合ができた」と振り返る内容で5試合ぶりの勝利を収めた。一方の群馬は5連敗、順位は暫定17位のままで、JFL降格の危機から抜け出せず。21日に今節の試合を戦うカマタマーレ讃岐が勝てば18位となり、苦しい状況が続いている。
取材・写真◎石倉利英
▼出場メンバー
・鳥取: GK高麗稜太、DF丸山壮大、松本太一(64分:橋本清太郎)、永野修都、温井駿斗、MF東條敦輝(83分:金浦真樹)、普光院誠(75分:小澤秀充)、曽我大地(75分:清水祐輔)、河村匠、FW富樫佑太(75分:半田航也)、三木直土
・群馬:GK近藤壱成、DF安達秀都、小柳達司、大畑隆也、菊地健太、MF藤村怜(60分:風間宏希)、西村恭史(78分:中島大嘉)、櫻井文陽、FW下川太陽(60分:小西宏登)、河田篤秀(64分:青木翔大)、田中翔太(78分:山口一真)