ガイナーレ鳥取FW舩橋京汰が、新天地で持ち味を発揮すべく意気込んでいる。愛媛FCからの育成型期限付き移籍で加入し、期待されているのは得点力。残り11試合でJ2昇格プレーオフ圏内を目指すチームにおいて、何よりもゴールという結果を残すことで目標達成に貢献するつもりだ。

上写真=シーズン終盤に育成型期限付き移籍で加入した舩橋。J2昇格プレーオフ圏内を目指す新天地で得点力が期待されている(写真◎石倉利英)

「試合に出て成長したい」

 三重県出身で、ジュビロ磐田U-18所属の高校3年生だった2023年にJリーグYBCルヴァンカップ3試合、天皇杯1試合に出場し、天皇杯では1得点を挙げている舩橋は、2024年に愛媛FCに加入。同年は明治安田J2リーグで13試合に出場したが、今季は1試合の出場にとどまり、9月11日に鳥取への育成型期限付き移籍が発表された。

「愛媛でなかなか試合に出られない状況で鳥取からオファーがあり、試合に出られないよりは、試合に出て成長したいと思って移籍を決めた」と語った。発表後すぐチームに合流して練習を重ねており、「鳥取は得点が少ないので、ゴールという形でチームに貢献したい」と今後を見据えている。

 第27節を終えて勝ち点33で14位の鳥取は、残り11試合でJ2昇格プレーオフ圏内の6位との勝ち点差が11。27試合で失点30の守備は悪くない出来ながらも、リーグワースト2位の25得点にとどまっている得点力不足が響いており、20歳のストライカーにかかる期待は大きい。

 これまで鳥取に来たことはなく、初めての土地で「生活も少し落ち着いてきた」という。ザスパ群馬と対戦する20日の第28節は加入後初のホームゲームで、「観客との距離が近くて、声援が届きやすいと思うので、楽しみです」とAxisバードスタジアムでのプレーを心待ちにしており、「残り試合は少ないですが、できるだけ多くゴールを決めたい」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英