ガイナーレ鳥取GK桃井玲(ももい・りょう)が、自身初挑戦のJリーグで出場機会をつかむべく燃えている。シーズン途中にJFLからステップアップして完全移籍で加入し、カテゴリーが1つ上の新天地で日々の成長を実感。それをピッチ上で披露するために、レベルアップの努力を続けている。
上写真=シーズン途中に加入した桃井。定位置争いに食い込もうと練習を重ねている(写真◎石倉利英)
「これからのために挑戦しようと思った」
2002年11月13日生まれ、東京都出身の桃井は、桐光学園高(神奈川)から新潟医療福祉大に進み、卒業後の今季、JFLの飛鳥FCに加入。昇格1年目のクラブで開幕戦から出場機会をつかむなどリーグ戦16試合に出場していたが、明治安田J3リーグが中断期間中の8月8日に完全移籍での鳥取加入が発表された。
「鳥取から話が来たときはうれしかったですが、JFLで試合に出させてもらっている環境を変えて挑戦するか、そのまま飛鳥FCで経験を積むか、かなり悩んだ」という。それでも「これからのために成長できることに魅力を感じて、挑戦しようと思った」ことで完全移籍を決断した。
自身初のJクラブでのプレー。カテゴリーが1つ上がって「選手のレベル、もちろんGKのレベルも上がったと肌で感じていて、日々レベルアップできている。挑戦してよかったです」と充実の表情で語る。再開後のリーグ戦は2試合続けてホームでの試合だったが、どちらもメンバー外。「早くガイナーレのファン・サポーターの皆さんの前で自分のプレーを見せたいし、相手には嫌な選手だと思われたい」と意気込む。
定位置争いに向けて「セービングも武器ですが、足元でつなぐプレーも武器だと自負しています。パスでアクセントを加えられるようなGKになりたい」と決意のコメント。残り14試合となったリーグ戦で出場機会をつかむべく、持ち味を磨いていくつもりだ。
取材・写真◎石倉利英