上写真=加入内定直後にJリーグデビューを飾った星。2試合連続の出場に向けて練習に励む(写真◎石倉利英)
「本当に感謝しています」
2003年7月4日生まれ、栃木県出身の星は、地元のFCアラノ、ヴェルフェたかはら那須(現ヴェルフェ矢板)、矢板SC、矢板中央高を経て2022年に東海大に進学。8月15日に2026年シーズンの加入内定が発表され、同時にJFA・Jリーグ特別指定選手として登録された。
その4日後の高知戦で控えメンバーに入ると、78分から途中出場。記念すべきJリーグデビュー戦を「小さい頃からあこがれていた舞台に立つことができて、本当に感慨深い、貴重な体験になった。それを勝利で飾ることができたのも、チームの皆さんのおかげだと思うので、本当に感謝しています」と振り返った。友人などから多くの連絡があり、家族もいきなりのデビューを驚きながらも喜んでいたそうだ。
鳥取は68分に先制して1-0でリードしており、追加点を狙いつつ逃げ切りを図る状況でのプレー。「全員で協力しての守備と、1トップに入ったので、ボールを収めることが求められていた」というシチュエーションで、「守備は積極的にいけたので良かったと思いますが、攻撃でボールが入ったときに収めるところで課題が残ったので、修正していきたい」と今後を見据えた。
高知戦の勝利でホーム7連勝、8位に浮上した鳥取は、次節もホームで松本山雅FCと対戦する。クラブが『全緑(ぜんりょく)サマーフェス THE NEXT10000』と銘打って観客動員1万人を目指す一戦。星は高知戦後も帯同して練習を続けており、再度チャンスが訪れるかもしれない。
22歳のルーキーは「J2に昇格するためには勝利しかないので、それに少しでも貢献したい」と決意のコメント。さらに「個人的にもどんどんステップアップしていきたいので、出場機会があるのであれば、自分をアピールすることも大事になる」と意気込んでいた。
取材・写真◎石倉利英