ガイナーレ鳥取MF河村匠が自身Jリーグ2得点目にも満足することなく、さらなる活躍を誓った。7月19日の明治安田J3リーグ第21節・アスルクラロ沼津戦で4点目を決め、4-3の勝利に貢献。中断前最後の一戦となる次節でも勝ち点を積み上げ、上位に食い込んでいく足がかりとすべく意気込んでいる。

上写真=東京ヴェルディからの期限付き移籍でプレーしている河村。左サイドで先発出場を続けている(写真◎石倉利英)

「まだ2得点で、全然満足していない」

 鳥取は54分に3-1とリードを広げると、56分に河村が続いた。FW三木直土が右サイドでキープしている間に逆サイドから走り込み、クロスをヘッドで決めて4点目。鳥取はその後に2失点して4-3で逃げ切っており、結果的に貴重な追加点となった。

「90分間止まらず上下動するのがストロングポイントなので、自分の良さを出せた」と振り返る一方で「上がってくればいいな、くらいの気持ちで走っていた」という。そこに三木からピンポイントのクロスが来て「100点満点の、体のどこに当てても入るようなボール。直土に感謝しています」と語った。

 ヘディングでの得点は「小さい頃は多かったですが、高校くらいから、ほぼ決めたことがない」という珍しい一撃。第15節で決めたJリーグ初得点に続く2得点目となったが、「まだ2得点で、全然満足していない」と表情を引き締め、さらなる活躍を誓う。

 7月26日の次節はリーグ戦中断前最後の一戦で、5連勝中と好調で2位につけるヴァンラーレ八戸とアウェーで対戦する。8位から一つでも順位を上げたいところだが、シーズン序盤に最下位だった時期があるだけに「1つ、2つ負けたら、また苦しい思いをする」との危機感も。それでも「上位との差が詰まっているのは事実。調子が良い相手にアウェーで勝てば自信になって、中断期間に新しい課題に取り組める。ターニングポイントになるような試合にしたい」と意気込んでいた。

取材・写真◎石倉利英