ガイナーレ鳥取DF田中恵太が、古巣対決となる次節への意気込みを語った。加入3年目の今季は出場機会が減っているが、自分自身のクオリティーには自信を持っている。違いを生み出して今季初の4連勝と上位浮上に貢献すべく、いつもと同じように最善の準備を尽くすつもりだ。

上写真=古巣との対戦を控え、田中は猛暑の中で練習を重ねている(写真◎石倉利英)

「もっとチームの力になれるように」

 7月5日の明治安田J3リーグ第19節でカマタマーレ讃岐を1-0で下した鳥取は、今季初の3連勝で9位に浮上してリーグ前半戦を終えた。チームの現状を「堅く守って、少ないチャンスを決めて勝っているのはポジティブなことですが、ビッグチャンスが少ない」と指摘した田中は、「その局面で自分が違いを出せると信じているので、練習からやり続けることで貢献したい」と続けた。

 FC琉球から2023年に鳥取に加入し、右サイドの主力としてチームを支えてきた。ただ今季はリーグ開幕戦で先発したものの、第2節からは控えに。メンバー外となった時期もあり、第19節までのリーグ戦出場は9試合、252分間にとどまっている。

 それでも前述のようにチームへの貢献をイメージしており、「コンビネーション、ワンツーで抜け出すなどのクオリティーは、チーム内でもある方だと思っているので、自信を持っていきたい」と語る。その上で「守備など、ほかに求められていることも、少しずつですが良くなっているので、もっとチームの力になれるように」と力強く言った。
 
 後半戦の初戦となる次節は、古巣の琉球とアウェーで対戦する。昨季は、先に行なわれたホームでの試合では得点を挙げるなど2-1の勝利に貢献したが、アウェーでの試合は2節前に負傷してメンバー外となり、チームも敗れた。

 通算6年半、プロキャリアで最も長く在籍したクラブだけに、スタジアムも含めて「思い入れはある」そうだが、「いま自分が置かれている状況を考えたら、それどころじゃないので、いつもどおり、必死になって準備する」ときっぱり。鳥取は最近7試合先発メンバーが変わらない一方で、第17節ではFW半田航也、第18節ではMF普光院誠と、途中出場した選手の得点で勝利しており、「そういう部分でも自分が先頭に立ってやっていきたい」と意気込んでいた。

取材・写真◎石倉利英