ガイナーレ鳥取MF普光院誠が、月間ベストゴールに選ばれた自らの得点について語った。勝利につながった鮮やかなループシュートは、本人も驚くほど良いコースに決まり、選考委員も高く評価。J2昇格プレーオフ圏内を目指す今後に向けて、今後もチームから多くの受賞者が出ることを願っている。

上写真=J3月間ベストゴールを受賞した普光院。チームは残り6試合でJ2昇格プレーオフ圏内を目指す(写真◎石倉利英)

「思っていたよりも良いコースに行った」

 9月度の明治安田Jリーグ月間ベストゴールでJ3のベストゴールに選ばれたのは、9月7日の第27節・アスルクラロ沼津戦の38分の得点だ。MF高柳郁弥の縦パスに合わせて抜け出した普光院がエリア外右サイドでパスを受けると、やや前に出ていたGKの位置を見て右足でループシュート。鮮やかにゴール左上スミに決まって2-0とリードを広げ、3-1の勝利に貢献した。

 練習後に受賞を聞いて「良いゴールだと思っていましたが、ほかにもたくさん良いゴールがあったので、よかったとうれしいが混ざって、びっくりした」いうと。決まったコースも本人には驚きで、「GKの頭上を越せばいいと思っていましたが、ゴールのスミに決まったので、思っていたよりも良いコースに行った」と振り返った。

 Jリーグ選考委員会の委員の一人、平畠啓史さんは「スルーパスに抜け出した時点で、たくさんの選択肢があったタイミングで決めたループシュートは絶妙。美しく柔らかいシュートで意外性も十分だった」と評価。本人も「いろいろな人にほめられることも多かったのでうれしいし、見ている人が楽しめる、すごいと思ってもらえるようなゴールだったと思う」と語り、「何回か見ましたが、まあ、うまかったですね」と笑顔で自画自賛した。

 チームはシーズン終盤に調子を上げ、残り6試合でJ2昇格プレーオフ圏内である6位と勝ち点4差の13位につけている。今季途中からキャプテンを任されている背番号14は「今回だけじゃなく、月間ベストゴールや月刊MVP がチームからたくさん出ることが、勝利にもつながると思う。チーム全体で賞を取れるように、このまま勝っていきたい」と今後を見据えていた。

取材・文◎石倉利英