ガイナーレ鳥取MF伊川拓が、結果を出す重要性を再認識している。メンバー外の時期を経て直近4試合はフル出場、その間にJリーグ初ゴールも決めているが、出場機会が増えたからこそ、得点やアシストなど目に見える結果を出し、チームの勝利に貢献しなければいけないという思いを強くしている。
上写真=加入1年目、少しずつ出場機会を増やしている伊川。右サイドで持ち味の運動量を生かして貢献している(写真◎石倉利英)
都並監督からメッセージ
9月15日の明治安田J3リーグ第28節・福島ユナイテッドFC戦の開始4分、味方のシュートを相手GKがはじくと、こぼれ球に詰めた伊川が蹴り込んで先制点。鳥取はその後の点の取り合いを制し、3-2で勝利を収めた。
これがJリーグ初ゴールで、家族や国士舘大の同期などから「祝福のLINEがたくさん届いた」と振り返る。昨季まで在籍していたJFL・ブリオベッカ浦安の都並敏史監督からのメッセージもあり、「毎試合、見てくれていて、アドバイスをもらっている」という恩師にも届いたゴールとなった。
完全移籍で加入した今季、開幕当初はメンバー外となることが多かったが、少しずつ出場機会を増やし、第27節からは右サイドで4試合連続のフル出場。そのぶん、やらなければいけないことも見えてきており、「クロスやゴール前のプレーの質を、もっと上げていかないとチームは勝ち続けていけない。得点やアシストにこだわりたい」と今後を見据える。
攻守両面の貢献を求められるサイドは上下動で豊富な運動量が求められるが、「そこは自分の一番のストロングポイントだと思っている。頑張ることは絶対にやった上で、さらに違う特徴を出していきたい」ときっぱり。前節の敗戦で連勝が3で止まり、10月6日の次節・カマタマーレ讃岐から再び上位進出を目指すチームで「自分のやるべきことを100パーセント出して、チームに貢献できるように頑張りたい」と意気込みを語った。
取材・文◎石倉利英