アスルクラロ沼津の中山雅史監督が、苦戦が続くチームの立て直しへ強い意欲を見せた。9月7日の明治安田J3リーグ第27節・ガイナーレ鳥取戦でメンバーを大幅に入れ替えたものの、今季初の3連敗。試合後の会見では自分たちの持ち味を再度見つめ直し、次の試合に向けて準備を進めていく思いを明かした。

上写真=試合後の会見で熱っぽく語る中山監督。メンバー入れ替えも実らず3連敗となった(写真◎石倉利英)

「奮い立っていかないと」

 試合後の会見で開口一番、「悔しいの一言ですね。(前節まで)2連敗して、今日は強い気持ちを持って乗り込んできたつもりでしたが、結果を得られなかった」と語った。立ち上がりの失点から後半途中までに3点をリードされる劣勢を強いられ、終盤に1点を返すも及ばず。1-3で敗れ、今季初のリーグ戦3連敗となった。

 FW川又堅碁、FW齋藤学を先発させるなど前節からスタメン6人を入れ替えた起用を「出場機会に恵まれていなかったことに対する思い、ゲームに対する思い、そういうものを期待した」と振り返った。準備を怠らなかった姿勢を評価する一方で、「試合慣れしていない部分もあったかもしれないですが、もっと要求は高くしていきたい。ミスも多かったと感じますし、そのミスを、より少なくしていくことが、相手にボールを渡さないこと、自分たちの攻撃の回数を増やすことにつながるので、もう少し丁寧につなげれば」と奮起を促している。

 J2プレーオフ圏内の4位ではあるものの、残り11試合に向けて早期の立て直しが求められる。そのために必要なことを問われると、「当然メンタルの部分で、選手も落ち込んでいると思いますが、まだシーズンは続くわけで、奮い立っていかないと、立ち上がっていかないと、自分たちが欲しているものをつかめない。そこに向かって突き進むだけ」と続けた。

 さらに「自分たちが目指しているものは、攻守においてアクションしていくこと。アクションを起こしたら、そのアクションに対して、周りがどれだけ反応できるのか。それもまたアクションになるので、次のプレー、その次のプレーと誘発していくものになっていく、そういうところを求めていきたい」と強調。「自分たちがやってきたものはベースにあるわけで、さらに正確性、強度、スピードを求める。(次節までの)1週間で、それをグラウンドの上で表現できるようにアプローチしていければ」と今後を見据えていた。

取材・写真◎石倉利英