9月7日の明治安田J3リーグ第27節で、ガイナーレ鳥取とアスルクラロ沼津が対戦した。立ち上がりに先制点を奪って主導権を握った鳥取が、前半のうちに追加点を奪うと、後半にも加点して今季最多タイの3得点。沼津も終盤に1点を返し、なおもチャンスを作ったものの、リードを守った鳥取がホーム3連勝とした。

上写真=鳥取が前半から得点を重ね、沼津の反撃を1点に抑えてホーム3連勝を飾った(写真◎石倉利英)

■2024年9月7日 J3リーグ第27節(@Axis:観衆2,113人)
鳥取 3-1 沼津
 得点:(鳥)曽我大地、普光院誠、松木駿之介
    (沼)鈴木拳士郎

4失点大敗の相手にホームで勝利

 この日のAxisバードスタジアムは公式記録で気温27・5度、湿度85パーセント。スタジアム全体に『もや』がかかっているような高温多湿の中、8分に鳥取が先制点を奪う。FW松木が右サイドに流れてセンタリング、沼津の守備陣のクリアが味方に当たったこぼれ球を、MF曽我が右足で蹴り込んだ。

 沼津は5月の第13節以来の先発となったFW齋藤のドリブル突破などで反撃に転じるが、鳥取が少ないチャンスを生かして追加点を奪う。38分、MF高柳のパスから最終ラインの背後に抜け出したMF普光院が、沼津GK渡辺の位置をよく見てエリア外右サイドからファーサイドへ右足で決め、リードを2点に広げた。

 沼津は後半立ち上がりから押し込む時間帯が増え、56分には右からのセンタリングをゴール前中央で齋藤が右足で合わせたが、上に外れて決まらず。ピンチをしのいだ鳥取は直後の57分、右サイドでパスを受けたFW富樫がドリブルでエリア内に入って右足シュート、GK渡辺がはじいたこぼれ球を松木が押し込んでリードを3点に広げた。

 沼津も終盤はボール支配率を高め、84分にMF鈴木が敵陣でのインターセプトから右足でミドルシュートを決めて1点を返す。その後も何度か決定機を作ったが、鳥取が踏ん張ってリードを守り切った。

 鳥取は今季リーグ戦最多タイの3得点を奪ってホーム3連勝。沼津とは今季第2節で対戦し、アウェーで0-4の大敗を喫していたが、雪辱の白星をつかみ、林健太郎監督も「自分たちがどれだけ積み上げることができたのかを見せることができた試合だった」と満足げに振り返った。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取:GK高麗稜太、DF伊川拓、金浦真樹、二階堂正哉、温井駿斗、MF普光院誠(82分:玉城大志)、高柳郁弥、曽我大地、小澤秀充、FW富樫佑太(73分:三木直土)、松木駿之介(73分:田中翔太)

・沼津:GK渡辺健太、DF遠山悠希(59分:濱託巳)、中村勇太、篠﨑輝和、安在達弥、MF菅井拓也(86分:沼田航征)、持井響太、徳永晃太郎(73分:森夢真)、FW齋藤学(59分:鈴木拳士郎)、川又堅碁(73分:和田育)、津久井匠海