上写真=田村は昨季まで2年間プレーした鳥取のホームでプレー。多くのチャンスを生かせず、勝利に貢献することはできなかった(写真◎石倉利英)
■2024年8月17日 J3リーグ第24節(@Axis:観衆2,212人)
鳥取 2-1 奈良
得点:(鳥)普光院誠、松木駿之介
(奈)下川陽太
「いろいろな思い出がよみがえってくる」
前節まで4試合連続で先発出場していた田村は、この日は控えスタート。0-2とリードされた75分からピッチに立ち、「自分としては15~20分くらいあれば、いつでも点は取れる準備はできている」と語る貢献を目指した。
80分に1点を返した奈良は、直後から田村に多くの決定機が訪れた。しかし、81分にエリア外中央から右上スミを狙った右足シュートは、クロスバーに当たって上へ。84分にはエリア内右サイドでパスを受け、右足で狙ったが鳥取GK高麗稜太に防がれた。
87分にも左サイドからのセンタリングをファーサイドに走り込んで右足で合わせたが、またも高麗のファインセーブに防がれ、チームは1-2で敗戦「決められなかったのは反省点。ああいう場面で出ているということは、決めなければいけない」と振り返り、「練習不足ではないですが、もう少しクオリティーを上げる、質を上げることをやっていかないと」と厳しい表情を浮かべた。
鳥取では昨季まで2年間プレーし、アグレッシブなプレーと明るいキャラクターでファン・サポーターから愛された。試合後に鳥取のゴール裏にあいさつに行くと当時のチャントで迎えられ、「やっぱり懐かしいですよね、いろいろな思い出がよみがえってくる感じで。プレー中は関係ないですが、やっぱり古巣でプレーできるのは、すごく幸せなこと」と喜んだ。
一方でチームは前節に続く連敗で16位に後退。「何をするかを明確にすることと、それを1人だけでやっていても(ダメで)、全員で共有できていない部分があると思う」と現状を指摘し、浮上に向けて「こういうときは、こうするんだと言われているので、もっとていねいに全体がつながって、コミュニケーションを取って、きっちりやれればと思う」と今後に目を向けていた。
取材・写真◎石倉利英