上写真＝加入後初のホームゲームに臨んだ高柳。2アシストで勝利に貢献した（写真◎石倉利英）
■2024年8月17日 J3リーグ第24節（@Axis:観衆2,212人）
鳥取 2-1 奈良
得点：（鳥）普光院誠、松木駿之介
（奈）下川陽太
「決め切ってくれたので感謝したい」
先制点のアシストは立ち上がりの5分だった。最終ラインの背後を狙ったMF普光院誠とFW松木駿之介選手の動き出しを見逃さず、右足アウトサイドで浮き球のパス。普光院がドリブルでGKをかわしてネットを揺らし、「良い動き出しをしてくれました。少し短くなってしまいましたが、うまく抜け出して決めてくれたので、本当に動き出しのおかげ」と感謝した。
66分には前線の狭いスペースに入り込んでパスを受けると、ドリブルで運んでから左足→右足のダブルタッチでスルーパス。抜け出した松木がGKとの1対1を制して2-0とするゴールを決め、「相手の最終ラインの手前で前向きの状況を作ることができて、松木選手が良い動き出しをしてくれたので、きちんとパスを出すことができました。しっかり決め切ってくれたので感謝したい」と再びチームメイトを称えた。
鳥取はその後に1点を返されたものの、2-1で勝利。大宮アルディージャから期限付き移籍して7月28日の第23節で加入後初出場を果たし、中断明けの今節は加入後初先発で勝利に貢献した高柳は、「中断期間に自分自身のプレーの特徴を発信できたつもりです。自分の特徴を出しながらチームのやりたいプレーをやることは、攻撃ではできたんじゃないかと思うので、続けていければ」と表情を引き締めた。
林健太郎監督も「素晴らしい。ラストパスの精度はウチのチームに足りないところだったし、守備・ハードワークに関しても昨季J2で、レギュラーで出場し続けた質の高さを見せてくれた」と称賛した。それでも本人は「守備で、もう少し自分が発信しながら高い位置でボールを奪いたいし、試合の最後の方は体力面で力が使えなかった。ゲーム体力のようなものは、もっと練習から高めていきたい」と語り、さらなる貢献を誓っている。
加入後初のホームゲームで、約4カ月ぶりのホームでの勝利と、今季2回目の連勝に貢献した。「本当に多くのサポーターの方々が来ていただいて、最後まで応援していただいて、声援が力になりました。久しぶりにホームで勝つことができたのは、本当にうれしい」と喜んだ高柳は、ホーム連戦となる8月24日の第25節・FC大阪戦に向けて「来週もホームで試合があるので、またサポーターの方々に勝利を届けられるように頑張っていきたい」と意気込んでいた。
取材・写真◎石倉利英