ガイナーレ鳥取FW木下慎之輔が、出場機会をつかむために課題の克服を目指している。セレッソ大阪からの育成型期限付き移籍で開幕後の4月に加入したが、ここまでのリーグ戦出場は2試合のみ。リーグ戦10試合未勝利で下位に沈むチームに貢献すべく、プレーの質の向上に取り組んでいる。

上写真=4月に加入した木下。より多くの出場機会を得るために練習を重ねている(写真◎石倉利英

「焦りもありますが、突き詰めなければいけない」

 小学生のときからC大阪のアカデミーでプレーし、昨季U-18からトップチームに昇格した木下は、今季開幕後の4月に育成型期限付き移籍で鳥取に加入。明治安田J3リーグ第14節で初めて控えメンバーに入り、77分に交代出場して新天地デビューを果たすと、第16節でも交代出場で10分間プレーしたが、以降は前節まで5試合連続でメンバー外となっている。

 そんな自身の現状を「最初に2試合出させてもらったときに結果を残せていないですし、練習でも自分が納得できるようなプレーはできていない」と評した。チームもリーグ戦10試合未勝利と苦戦が続く中、「自分と向き合って、質を上げられるように日々トレーニングに励みたい」と前を向いている。

 サイドハーフでプレーしている現在、林健太郎監督などスタッフからは守備面の課題を指摘されており、「背後を取られることが多いので、改善しなければいけない」と認識している。思うように出場機会を得られないことに「焦りもありますが、突き詰めなければいけない」と懸命だ。

 練習中に年上の選手からアドバイスを受けることも多く、「うまく合わせて、自分の思いも伝えながら、チームに貢献できる選手になれるように頑張っていきたい」と語る。鳥取のため、自分自身のために結果を追い求める日々だ。

取材・写真◎石倉利英