ガイナーレ鳥取MF常安澪が、苦い経験を今後の糧にする決意を語った。7月6日の明治安田J3リーグ第20節・ギラヴァンツ北九州戦で7試合ぶりのリーグ戦出場を果たしたものの、ボールを奪われたプレーが失点のきっかけとなり、試合も敗戦。それでも厳しい現実から目をそらすことなく、結果を求めて持ち味を発揮していくつもりだ。

上写真=メンバー外の時期を経て出場機会を得た常安。悔しい結果となった(写真◎石倉利英)

「自分の軽率なミスから」

 1-1で迎えた66分から出場した常安は「得点に絡むことと、同点だったので、積極的に得点を狙っていこうと思っていた」という。鋭いドリブルに加え、左サイドでのMF小澤秀充との連係も「うまくいっていたと思う」と語った。

 だが79分、敵陣でパスを出そうとしたところで奪われると、一気にカウンターで攻め込まれて失点。これが決勝点となってチームは1-2で敗れ、「自分の軽率なミスから2点目を奪われて、逆転されてしまったのが反省点。でも、やっていくしかないので、切り替えていきたい」と厳しい表情を浮かべた。

 東海学園大4年だった昨季、鳥取加入内定後に特別指定選手としてJリーグデビューを果たし、いきなりアシストも記録した。プロ1年目の今季はリーグ開幕から主に途中出場で出番を得ていたが、第13節以降はメンバー外。この日は7試合ぶりに控えに入ったものの、悔しい結果に終わった。

 チームも第12節以降は2分け7敗、17位と苦戦が続く。メンバー外が続いた時期を「練習から他の選手よりもプレーの強度を意識して、結果・得点にこだわってやってきた」と振り返ったルーキーは、苦い経験を生かすべく「これからも自分の良さをもっと出して、得点やアシストなどでチームに貢献していきたい」と前を向いていた。

取材・写真◎石倉利英