写真◎GAINARE TOTTORI
ガイナーレ鳥取FW富樫佑太が、苦戦が続くチームを浮上に導くゴールを狙う。公式戦で勝利から遠ざかり、リーグ下位に沈む現状を変えるために攻守両面の改善が求められる状況で、昨季ホーム初勝利を挙げた相手との次節で、ゴールを決めて貢献した活躍の再現を期している。
上写真=次節に向けて練習を重ねる富樫。今季リーグ戦1得点からの巻き返しを期している(写真◎GAINARE TOTTORI)
昨季は松本戦でホーム初勝利
6月2日の明治安田J3リーグ第15節でギラヴァンツ北九州と対戦した鳥取は、リーグ戦6試合連続となる前半の失点で0-1の完封負け。第11節の勝利を最後に1分け3敗と失速して15位に後退し、中国リーグのFCバレイン下関にPK戦で敗れた5月26日の天皇杯1回戦も含めると、公式戦5試合未勝利の苦しい状況となっている。
富樫も前節は先発したがシュートゼロに終わり、77分に交代で退いている。「今季はビルドアップに取り組んでいる中で、個人的な印象ですが、縦に入れるパスが少ないと感じる」と現状について語り、「ボールを奪った瞬間は、相手の守備も乱れている。そこで前にパスを入れて、シュートまで持っていく意識が、ここ数試合は弱いのではないかと思う」と指摘した。
6月8日の次節はホームで松本と対戦する。昨季は8月の第21節で対戦し、17分の富樫の先制点などで2-1の勝利。開幕から10試合目にして昨季のホーム初勝利を挙げ、これを機に少しずつ勝ち点を伸ばした鳥取は、最終的に6位でリーグ戦を終えた。
今季からJ2昇格プレーオフが行なわれるため、6位なら昇格の可能性が残る。今季リーグ戦まだ1得点の富樫は「昨季は1試合平均で3、4本シュートを打てていましたが、今季は1本くらい。まずは、もっとシュートの数を増やしたい」と語り、昨季同様のチーム浮上につなげるゴールへの思いを語った。
取材・文◎石倉利英