ガイナーレ鳥取MF松木駿之介が4月24日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・浦和レッズ戦で追撃のゴールを決めた。スタジアムを沸かせる一撃となったものの、勝利にはつながらず。クラブ史に残る観客動員を記録した一戦に感謝しつつ、今後も結果にこだわっていく決意を新たにしていた。
上写真=64分、松木がセンタリングをヘッドで合わせて逆サイドに決め、2-4とする(写真◎石倉利英)
■2024年4月24日 ルヴァンカップ1stラウンド2回戦(@Axis:観衆7,677人)
鳥取 2-5 浦和
得点:(鳥)田中恵太、松木駿之介
(浦)武田英寿、チアゴ・サンタナ、伊藤敦樹、中島翔哉2
「日々のコミュニケーションはすごく大事」
MF小澤秀充との交代で出場したのは61分。鳥取は後半立ち上がりの連続失点で1-4とリードを広げられており、「チームに勇気を与える1点を取りたいという思いで試合に入った」という。
思いを形にしたのは64分。DF田中恵太の右からのセンタリングに、相手DFの背後からジャンプしてヘッドで合わせた。リーグ戦の前節・カターレ富山戦のとき、田中恵と「ファーサイドにクロスを上げてくれれば、相手のサイドバックの上に乗っかる形で(ヘディングシュートを)打てるから、と話していた」と明かし、「そういうコミュニケーションもあって決めることができたと思う。日々のコミュニケーションはすごく大事」と振り返った。
これで2-4とした鳥取だが、さらに点差を詰めることはできなかった。松木も左サイドからドリブル突破を図る場面があったがシュートを打てず、「もう一つ、勢いを増したかったですが、できなかったので悔しい」と厳しい表情を浮かべた。
悔しい結果とは別に、観客数は7677人と、2011年にJリーグに参入して以降ではクラブ史上4位の動員を記録した。「鳥取のサポーターも、レッズのサポーターに負けないという気持ちを感じた。皆さんが作り上げてくれた雰囲気の中でサッカーができたのは幸せなこと」と語った一方で、「サッカー選手である以上、結果で思いを表現しなければいけないと思っている。これからもやっていきたい」と今後のさらなる活躍を期していた。
取材・写真◎石倉利英