浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督が、大会方式が刷新されたJリーグYBCルヴァンカップの意義について語った。4月24日の1stラウンド2回戦で、J3のガイナーレ鳥取のホームに乗り込んで勝利。試合後は母国ノルウェーの実情も踏まえ、下位カテゴリーのクラブも参加できるようになったことに好意的な見方を示している。

上写真=鳥取に乗り込んでルヴァンカップの初戦を戦ったヘグモ監督(写真◎石倉利英)

■2024年4月24日 ルヴァンカップ1stラウンド2回戦(@Axis:観衆7,677人)
鳥取 2-5 浦和
 得点:(鳥)田中恵太、松木駿之介
    (浦)武田英寿、チアゴ・サンタナ、伊藤敦樹、中島翔哉2

「より多くのクラブが意欲的に試合に挑むことに」

 リーグ戦の主力を数多く先発させた浦和は12分に先制点、17分に2点目を奪って2-0とする好スタート。「非常に良いゴールが2つあった、満足のいく立ち上がりだった」と振り返ったヘグモ監督は、その後にペースダウンしたことなどを課題に挙げながらも「(リーグ戦で)無得点の試合が2試合続いた後、今日は5得点で勝利できてうれしい」と評価した。

 ルヴァンカップは今季から大会方式が刷新され、J2、J3のクラブも出場できるようになった。指揮官は「日本のJ1、J2、J3には非常にレベルの高い選手がいて、チームもまとまっている。J1でも初戦で敗れたクラブがあり、簡単な試合はない」と語り、「このようなフォーマットになったことによってJ3が参加し、日本サッカー全体の発展のために良い形になっていると思う。より多くのクラブが意欲的に試合に挑むことになった」と評価している。

 さらに「ヨーロッパ、特にノルウェーではカップ戦は非常に人気のある大会で、4部のクラブも参加している。その前の段階で5部のクラブが参加する予選もあるので、多くのクラブが夢を見ながら戦うことができる」と母国の実情も紹介した。ノルウェーのA代表や年代別代表の監督を務めるなど経験豊富な指揮官にとって、新生ルヴァンカップは魅力的なものになっているようだ。

取材・写真◎石倉利英