ガイナーレ鳥取MF世瀬啓人が、貴重な機会となるJ1クラブとの対戦への思いを語った。4月24日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・浦和レッズ戦は、いつもより多くの観客の来場が見込まれている。注目される一戦の内容と結果で、地元の人々にクラブの存在をアピールするつもりだ。

上写真=今季からキャプテンを務めている世瀬。地元出身の生え抜きとして地元の期待も大きい(写真◎石倉利英)

告知活動で注目度を実感

 昨季までは天皇杯を勝ち上がる必要があったJ1クラブとの対戦が、大会方式が刷新されたルヴァンカップで実現する。世瀬は「楽しみです。上のカテゴリーのクラブとの対戦は、めったにない。どこまでやれるかという楽しみもある」と心境を明かした。

 相手がどんなメンバーで臨んでくるにせよ、2つ上のカテゴリーのクラブとは当然、力の差がある。その差を埋めてジャイアントキリングを達成するためのポイントを「浦和も(鳥取と同様に)ボールを保持する戦いをしている。相手にボールを保持させず、自分たちが保持できるようなポジショニングなどが重要になると思う」と語った。

 4月19日には会場のAxisバードスタジアムがある鳥取市で告知活動を実施した。チラシ配布などを通じて「『ルヴァンカップ頑張って』とか、『普段はあまり見に行かないけど、浦和戦は行くよ』と言ってくれる人もいた」と、注目度の高さと期待の大きさを実感。鳥取県出身でアカデミー育ちの生え抜きキャプテンは「試合で何を見せられるかによって、これからのリーグ戦の集客にもつながると思うので、頑張りたい」と決意を新たにしていた。

取材・文◎石倉利英