ヴァンラーレ八戸GK大西勝俉が、今季初のアウェーでの勝ち点獲得に貢献した。3月31日の明治安田J3リーグ第7節・ガイナーレ鳥取戦で無失点に抑え、チームは0-0の引き分け。開幕から3連敗中だった敵地で最低限の結果を手にしたが、今後さらに勝ち点を伸ばすべく、試合後は課題も指摘している。

上写真=今季4試合目のアウェーで初めて無失点に抑え、勝ち点獲得に貢献した大西(写真◎石倉利英)

■2024年3月31日 J3リーグ第7節(@ヤジン:観衆2,805人)
鳥取 0-0 八戸

「勝ち点3を取りにいっているので」

 八戸は今季、開幕アウェー2連戦で連敗。第5節でも敗れてアウェーは3連敗となっていたが、この日は0-0の引き分けで連敗を止め、初めて勝ち点を獲得した。「自分のプレーは、GKの一番の目的である無失点を達成できたので、ひとまずよかった」と振り返った大西だが、「アウェーで初めての勝ち点獲得ですが、勝ち点3を取りにいっているので、引き分けは悔しい結果」ともコメントしている。

「前半、危ない場面がセットプレーしかなかったのはよかった」と語るように、大きなピンチはなかったものの、30分にはCKからの混戦で危ない場面があった。しかし至近距離からのシュートをブロックすると、続けて飛んできたシュートもセーブ。後半もミドルシュートやハイボールを的確に処理して、最後までゴールを割らせなかった。

 八戸は第3節が4月21日に行なわれるため、6試合を終えて1勝2分け3敗。今季アウェー4試合目にして初めての勝ち点獲得は前進ではあるものの、上位陣に食らいついていくためには、やはり勝利が求められる。
 
 33歳の守護神は、勝ち点を伸ばしていくために必要なことを「サッカーは守備と攻撃を切り離すことはできませんが、今年はなかなか得点が取れていない。それは攻撃陣だけのせいではなく、僕たち守備陣が、攻撃力のある選手に良い状態でボールを渡すのも仕事」と指摘。さらに「全員でゴールを取る、シュートを打つ、そのためにどうやって崩していくかを、練習からやっていかないと、運だけでは、なかなか入らない。そのあたりを徹底して、しっかりやりたい」と続け、次節以降を見据えていた。

取材・写真◎石倉利英