ガイナーレ鳥取FW髙尾流星が3月31日の明治安田J3リーグ第7節・ヴァンラーレ八戸戦で今季初めてメンバー入り。後半に交代出場してチャンスもあったが決められず、チームも0-0の引き分けに終わった。なかなかチャンスをつかめない苦しい時期を経て、初出場をきっかけに巻き返していくつもりだ。

上写真=今季初のメンバー入りで後半に交代出場した髙尾。公式記録ではシュートゼロに終わった(写真◎石倉利英)

■2024年3月31日 J3リーグ第7節(@ヤジン:観衆2,805人)
鳥取 0-0 八戸

「結果が欲しかったです」

 今季開幕からメンバー外が続き、第7節にして初めて控えに名を連ねた髙尾は、0-0で迎えた71分から交代出場。「なかなか試合で使ってもらえず、もどかしさや、いろいろな気持ちがありましたが、ピッチに出たときはやれる準備をしていたので、自信を持ってプレーした」と振り返る思いを胸にゴールを目指した。

 試合終了間際の90分にはエリア内左サイドで相手のクリアミスを拾い、持ち込んで左足で狙ったが相手DFにブロックされ、公式記録ではシュートゼロ。チームも0-0の引き分けに終わり、今季ホーム初勝利はならなかった。

「結果が欲しかったです。ここで1点取ったら絶対に状況が変わると思っていたので、悔しい」と厳しい表情。それでも「できなかったことを考えても意味がないので、次の試合でメンバーに選ばれるように、点を取れるように、これからの1週間やっていきたい」と今後に目を向けた。

 鳥取のファン・サポーターから何度も送られた「流星、頑張れ!」などの声援は「聞こえていた」という。飯塚高(福岡)から加入して3年目を迎え、「たくさんの方が自分のことを覚えてくれていますが、今年なかなかプレーを見せられず、いろいろな思いがあった」と続けたが、「やっとプレーを見せることができたので、ここから得点を重ねていければ」ときっぱり。声援を糧として、今後の巻き返しを誓った。

取材・写真◎石倉利英