ガイナーレ鳥取FW松木駿之介が、3月10日の明治安田J3リーグ第3節・テゲバジャーロ宮崎戦で交代出場。加入後初めてピッチに立ち、今季初勝利へのゴールを目指したが、シュートゼロに終わった。開幕から1分け2敗と未勝利が続く現状を変えるべく、より大きなエネルギーをチームにもたらすことを誓っている。

上写真=松木は83分から交代出場。1-1からの勝ち越しゴールを狙ったものの、シュートを打つことはできなかった(写真◎石倉利英)

「やれることは何でもやろうと」

 リーグ開幕から2試合続けてメンバー外だったが、ホーム開幕戦の第3節で初のベンチ入りを果たした松木は、試合前の練習から「さあ、いくよ!」とゴール裏のファン・サポーターを鼓舞。試合後に「何かプラスに働くこと、チームを勝たせるためにやれることは何でもやろうと思って、サポーターに声を掛けたり、自分のプレーで勢いをつけたりしようと意識していた」と語ったように、開幕2連敗の苦しい流れを変える働きを目指していた。

 先制しながらも追い付かれ、1-1で迎えた83分から交代出場。ベンチからの指示は「とにかくゴールに向かって仕掛けて、点を取ってくれ」で、左サイドに入り、パスを呼び込んでのドリブル突破を繰り返した。エリア内に侵入する場面も作ったが、シュートゼロに終わり、チームも1-1で引き分け。結果を残すことはできず、「少し入りが硬かったです。もっと力を抜いて力を発揮すれば、チームの勝利に貢献できると思うので、次の試合に生かしたい」と反省点を口にした。

 開幕前のイベントでファン・サポーターに「マイクと呼んでください」と呼びかけたことで、この日もスタンドからは「マイク、頑張れ!」などの声が飛び、期待の大きさを感じさせた。1分け2敗と未勝利が続く現状を「チームとしてゴールに向かうアクションが少ないと、外から見ていて感じている」と指摘。その上で「そういったところで違いを出せると思っている。どんどん出していって、ゴールにつなげていきたい」と今後の巻き返しへの貢献を期していた。

取材・写真◎石倉利英