テゲバジャーロ宮崎GK青木心が、3月10日の明治安田J3リーグ第3節・ガイナーレ鳥取戦で今季初のリーグ戦出場を果たした。開幕連敗スタートの苦境で出場機会をつかみ、先制されたもののチームは引き分け。試合後は課題を挙げるとともに、さらなる活躍への決意を新たにしていた。

上写真=今季リーグ戦初出場となった青木。先制点を奪われたものの、チームは追い付いて連敗を止めるドロー(写真◎石倉利英)

■2024年3月10日 J3リーグ第3節(@Axis:観衆3,023人)
鳥取 1-1 宮崎
 得点:(鳥)田中翔太
    (宮)吉澤柊

「いつもどおり試合に入れた」

 開幕からホームで連敗したリーグ戦では出場機会がなかった青木は、同じくホームで行なわれた3月6日のYBCルヴァンカップ1回戦・ファジアーノ岡山戦でフル出場。1-4で敗れたものの、中3日のリーグ戦で続けて出場機会をつかんだ。

「ルヴァンカップとリーグ戦は全然違う。ルヴァンカップはルヴァンカップ、という感じだったので、そんなに気負うことなく、いつもどおり試合に入れたと思う」と振り返る。苦しい状況のチームに貢献すべく、「今日の試合は、とにかく相手コートでプレーするのが重要なことだった。リスク管理やビルドアップを考えながらプレーした」という。

 だが72分、相手に数少ないチャンスを決められて先に失点。ゴール前の混戦からの相手のシュートは股間を抜けており、試合後は「カオスの状態からのシュートだったので、もう少しコースを絞ってブロックの姿勢を取りながら、間合いを詰めていたらよかった。まだ映像を見ていない段階ですが、そういう印象がある」と課題を挙げた。
 
 それでも77分に追い付いた宮崎は1-1で引き分け、公式戦の連敗を3で止めた。プロ1年目の昨季もシーズン序盤は出場機会がなく、その後にチャンスを得てリーグ戦19試合に出場した守護神は、「チームが勝つことがすべて。チームでやりたいサッカーを自分の中でかみ砕き、自分の良さはシュートストップやハイボール処理なので、そういうところで貢献したい」と語り、チームとともに今後の巻き返しを誓っていた。

取材・写真◎石倉利英