写真◎GAINARE TOTTORI
ガイナーレ鳥取MF世瀬啓人が、11月19日の明治安田生命J3リーグ第36節・FC琉球戦への強い意気込みを語った。琉球を率いるのは、今季途中まで鳥取で指揮を執っていた金鍾成(キン・ジョンソン)監督。チャンスを与えてくれた指揮官のチームとの対戦で、自身の価値を証明して勝利に貢献するつもりだ。
上写真=U-18から昇格してプロ6年目を迎えている世瀬。ゲームキャプテンを務める試合も増えている(写真◎GAINARE TOTTORI)
連敗中のホームで勝ち点3を目指す
鳥取県倉吉市出身で、ガイナーレ鳥取U-18から2018年にトップチームに昇格した世瀬はプロ6年目の今季、前節終了時点でリーグ戦33試合に出場。過去最多だった昨季の31試合を、すでに上回っている。
主力に成長するきっかけとなったのは、2021年の監督交代だった。第7節終了後に解任された髙木理己監督に代わって就任した金鍾成監督は、当初から世瀬を先発起用。プロ1年目から3試合、13試合、8試合だったリーグ戦出場数は、この4年目に25試合となり、Jリーグ初ゴールも記録するなど飛躍のシーズンとなった。
今季も開幕から先発出場を続けていたが、金鍾成監督は第14節終了後に解任され、増本浩平新監督が就任。その後に金鍾成監督が琉球の監督に就任し、同一シーズン中に前監督が率いるチームと対戦することになった。
「自分が試合に出られるようになったのは、ジョンソンさんが監督になってから。育ててもらった、鍛えられたという思いがある」と感謝を口にする。4試合未勝利の流れを変える勝利に向けて「より成長した姿を見せられるように頑張りたい」と力強く語った。
ボランチでコンビを組んでいるMF普光院誠が警告の累積で出場停止だが、「誰が試合に出ることになっても、コミュニケーションを取りながら良い流れに持っていきたい」と意気込む。かつての恩師が率いるチームから、連敗中のホームで勝ち点3を奪うべく闘志を燃やしている。
取材◎石倉利英