AC長野パルセイロMF原田虹輝が、11月12日の明治安田生命J3リーグ第35節・ガイナーレ鳥取戦で4試合ぶりの先発出場。後半途中に交代で退いたものの、チームは3連勝を飾った。川崎フロンターレからの期限付き移籍は、以前の鳥取も含めて3シーズン目。プロ1・2年目に見た、かつてのチームメイトに近づくためにも、残り3試合でのチームへの貢献を期している。

上写真=古巣の鳥取との試合で先発出場した原田。中盤の一角で奮闘した(写真◎石倉利英)

■2023年11月12日 J3リーグ第35節(@Axis:観衆1,190人)
鳥取 2-3 長野
 得点:(鳥)東條敦樹、田村亮介
    (長)近藤貴司2、小西陽向

「まだまだ力不足」

 長野は開始直後から鳥取の最終ラインに激しくプレッシャーをかけ、7分にはPKで先制するなど主導権を握った。ボランチの一角で4試合ぶりの先発出場となった原田は「守備では、前から相手の選手にどんどん行くことを意識していた」という。

 しかし「鳥取の選手の距離感が良い印象があった」という状況で徐々に攻め込まれ、36分と42分に失点して逆転される。「少し押し込まれる展開のときに、ワンタッチでパスをつながれたときは、やりにくかった」と振り返るが、チームは後半立ち上がりの47分に同点ゴール。原田が66分に交代で退いた後、87分の逆転ゴールで3連勝を飾った。

 昌平高(埼玉)から2019年に川崎Fに加入し、公式戦での出場機会がなかった2年間を経て、2021年に鳥取に期限付き移籍。昨季は長野に期限付き移籍し、今季は育成型期限付き移籍に切り替えて長野に残留した。

 J3でのプレーも3シーズン目を迎え、「チームを勝たせるためには中盤の選手として、もっと成長しなければいけない。本当に難しいと思うし、まだまだ力不足だと感じている」と語る。今季はこの日も含めてリーグ戦19試合に出場して「いまも試合に出るたびに課題が見つかっている」といい、「自分としては良いことでもありますが、チームに迷惑をかけているので、もっと成長しなければいけない」と自分に矢印を向けた。

 2017年、18年、20年、21年にJ1で優勝している黄金期の川崎Fに身を置いた経験が、さらなるレベルアップへの思いにつながっている。「このチームで絶対的な存在になっていかないと、上の選手には近づけない」との危機感があり、「日本一になるようなチームで、一番上の選手たちを1・2年目に見ています。そこと比較したときに、何もかも足りないと感じている」と自身を評した。

 かつてのチームメイトに近づくため、まずは長野での今季残り3試合に力を尽くす。「もうJ2昇格はありませんが、3連勝できたことは自信になる。残り3試合で6連勝まで伸ばしたら、もっと盛り上がると思う」とコメントした23歳は、「1試合1試合、勝利に向けて全力を注いで戦いたい」と言葉に力を込めていた。

取材・写真◎石倉利英