ガイナーレ鳥取が、暫定的としていたトップチームの指導体制を継続することを発表した。6月の前監督解任以降は増本浩平ヘッドコーチが指揮を執っており、明治安田生命J3リーグでは就任当時の18位から、前節終了時点で5位まで浮上。現状のスタッフで残り7試合でのJ2昇格に挑むことになった。

上写真=6月から指揮を執っている増本浩平監督。苦しんでいたチームを浮上に導いた(写真◎石倉利英)

昇格圏内とは勝ち点4差

 今季の鳥取は就任3年目を迎えた金鍾成監督の下、開幕2連勝の好スタートを切ったが、第3節での初黒星以降は徐々に失速。6月17日の第14節でギラヴァンツ北九州にホームで敗れ、3勝6分け5敗で20チーム中18位に後退したところで、クラブは指揮官の解任と、トップチーム指導体制の変更を決断した。

 増本ヘッドコーチが監督となって暫定的に指揮を執るほか、小谷野拓夢強化育成部長がヘッドコーチに就任することを発表。新体制移行後はじりじりと順位を上げ、前節終了時点でJ2昇格圏内の2位との勝ち点差を4に縮め、5位まで浮上している。

 増本監督は、Jクラブで指揮を執るために必要な日本サッカー協会S級コーチの資格を有している。今回の発表で状況が変わるわけではないが、あらためて指導体制継続を発表し、残り7試合のリーグ戦に臨むことになった。