ガイナーレ鳥取DF飯泉涼矢が、シーズン終盤のJ2昇格争いへの決意を語った。しばらく欠場していたものの、古巣との対戦で復帰して勝利に貢献。上位追撃に向けて負けられない戦いが続くが、だからこそ日々の練習や、目の前の1試合に集中して取り組むことが必要だと考えている。

上写真=前節で5試合ぶりに戦列に復帰した飯泉。10月1日の次節に向けて練習を重ねる(写真◎石倉利英)

「雰囲気も良くて、楽しかった」

 鳥取は10月1日の明治安田生命J3リーグ第29節でFC今治と対戦し、2-1で勝利。会場は練習拠点としている鳥取県米子市のオールガイナーレYAJINスタジアムで、3000人を超える観客が集まる中で勝ち点3を手にした。

 飯泉にとっては昨季まで所属した古巣との対戦で、昨季までのチームメイトとの対戦や、旧知のファン・サポーターの前でのプレーを楽しみにしていた。5月に同スタジアムで行なわれた第10節はメンバー外で、初めて試合でピッチを踏んだこともあって「最高でした。雰囲気も良くて、楽しかったです」と笑顔で勝利を振り返っている。

 第25節以降の欠場を経て5試合ぶりの復帰戦ながら「思っていたよりもできた感じがあった」という。前半に1失点こそしたものの、1点をリードして迎えた終盤は持ち味の空中戦などで今治の攻撃陣に立ちはだかり、勝利に貢献した。

 8位に浮上し、J2昇格となる2位以内に向けて勝ち点の積み上げを目指すが、だからこそ先を見ることなく「毎週の試合で、目の前の相手に絶対負けないことが大事」と強調する。10月8日の第30節は、前節と同じオールガイナーレYAJINスタジアムでSC相模原と対戦。19位で残留争いの渦中にある相手の勢いを警戒し、「自分たちのプレー次第で、いろいろなことが変わる。練習から厳しく、ハードにやっていきたい」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英