FC今治MF近藤高虎が敵地での敗戦を、今後のJ2昇格争いにつなげていく決意を語った。10月1日の明治安田生命J3リーグ第29節・ガイナーレ鳥取戦で同点ゴールを決めたものの、チームはその後に勝ち越し点を奪われて敗戦。アウェーで勝てない負のサイクルから抜け出すために、課題克服の必要性を強調している。

上写真=27分に同点ゴールを決めてガッツポーズを見せる近藤。リーグ戦8試合ぶりのゴールだったが勝利にはつながらず(写真◎石倉利英)

■2023年10月1日 J3リーグ第29節(@ヤジン:観衆3,025人)
鳥取 2-1 今治
 得点:(鳥)重松健太郎、田中恵太
    (今)近藤高虎

「次の試合につなげていきたい」

 0-1で迎えた27分、DF櫻内渚のロングスローがエリア内にこぼれたところを、近藤が左足で決めて同点。8月の第21節以来、8試合ぶりのゴールを「ボールが浮いていたので、左足でしたが、(シュートが)浮かないように意識しながら冷静に打ちました。決めることができてよかった」と振り返った。

 ただ、今治は開始3分に失点して苦しい展開を強いられており、工藤直人監督も試合後に「立ち上がりに失点したのが、このゲームを最後に決めたのかなと思う」と語っている。61分に失点して競り負けた一戦を、近藤も「前半からスキを見せてしまったことが敗因だと思う」と悔やんだ。

 前々節と前節はホームで連勝を飾って3位まで浮上したものの、今季初の3連勝はならなかった。アウェーで勝ち点を伸ばせておらず、敵地で勝ったのは7月1日の第16節が最後。以降この日の敗戦を含めて5分け2敗、7試合未勝利が続いており、J2昇格圏内に食い込めない要因の一つとなっている。

 10月8日の次節も福島ユナイテッドFCとのアウェーゲームで、この日の試合終了間際に退場となった攻撃の中心、FWマルクス・ヴィニシウスを欠いての戦いとなる。近藤は「しっかり映像を見直して、個人なら個人、チームならチームの課題があると思うので、次の試合につなげていきたい」と今後を見据えていた。

取材・写真◎石倉利英