ガイナーレ鳥取MF東條敦輝が、9月16日の明治安田生命J3リーグ第27節・福島ユナイテッドFC戦で久しぶりに先発出場。中盤の2列目で多くのチャンスに絡んだものの、得点を挙げることはできなかった。試合開始からピッチに立って得た手応えと課題を胸に、シーズン終盤戦への決意を新たにしている。
上写真=シーズン序盤以来の先発出場を果たした東條。次のチャンスに向けて練習を重ねる(写真◎石倉利英)
「結果が重要なので」
鳥取U-18から国士舘大を経て今季がプロ1年目の東條は、開幕スタメンを勝ち取ると、第10節まで連続して先発出場。だが、第11節で控えとなった後はメンバー外になることも多く、出場機会が減っていた。
17試合ぶりの先発出場となった福島戦は2列目の中央に入り、「久しぶりにチャンスが来たこともあって、積極的にシュートを打ったり、ゴール前でのシーンを作ろうと思っていた」と振り返る。ただ、8分にゴール前中央から右足で放ったシュートはゴール左へ。52分には周囲とのパスワークでMF富樫佑太の同点ゴールの起点となったものの、自らの得点はなかった。
2-2の引き分けに終わった試合を振り返り、「チャンスを作ることはできたと思っていますが、結果が重要なので、得点やアシストにこだわっていきたい」と今後を見据える。シーズン序盤に先発出場していたときはサイドだったが、現在は中央寄りでプレーしており、「ライン間でパスを受けたり、攻撃のリズムを作ることにプラスして、相手の背後への動きを求められている」と自らの役割をイメージしている。
前節終了時点で11位の鳥取は混戦のJ3において、昇格圏内の2位との勝ち点差が6という状況で残り11試合を迎える。まずは9月24日の第28節・アスルクラロ沼津戦に向けて「ゴールやアシストなど、数字を残すことを意識していく」と力強く語った。
取材・写真◎石倉利英