ガイナーレ鳥取DF坂本敬が9月16日の明治安田生命J3リーグ第27節・福島ユナイテッドFC戦に先発出場した。今季2試合目のスタメンだったが、開始直後のミスが失点につながるなど不本意な出来に。試合後は今後のポジション争いに向けて、克服すべき課題に目を向けていた。

上写真=右サイドバックで先発出場した坂本。終盤は左サイドに移ってフル出場した(写真◎石倉利英)

■2023年9月16日 J3リーグ第27節(@Axis:観衆2,119人)
鳥取 2-2 福島
 得点:(鳥)富樫佑太、普光院誠
    (福)塩浜遼、森晃太

「自分のせいで試合を難しくしてしまった」

 右サイドバックに入った坂本は鳥取のキックオフで始まった開始直後、DF増谷幸祐のパスを受ける際のコントロールが乱れ、直後の縦パスが相手に渡ってしまう。そこから攻め込まれ、開始わずか25秒で先制点を奪われた。

 思わぬスタートを「思い切ってプレーすることを意識して試合に入りましたが、最初のプレーで、自分のせいで試合を難しくしてしまったことは反省しなければいけない」と振り返る。わずかなミスが大きな結果につながり、「ボールが来たときに、もう少し早く準備をして、やれることがあったと思う」と厳しい表情で語った。

 攻撃面では「右サイドで牛之濵(拓)選手と良い関係が作れなかった。2人でもう少しコミュニケーションを取りながら相手を動かせたら、 もう一つ、相手の背後にボールを運べたと思う」という課題も残った。鳥取は二度追い付いて引き分けとしたものの、ホームでの連勝が3で止まる悔しい結果となった。

 プロ4年目の今季、第19節まではリーグ戦出場がなかったものの、少しずつ交代出場の機会が増え、第25節で今季初の先発出場。この日が2試合目の先発だったが、より多くのチャンスを得るためには、チームはもちろん、自身も結果が求められることは理解している。

「自分の特徴である走るプレーで、もっとゴールに向かって動きを作っていくことと、守備でも簡単にやらせないこと、1対1でボールを奪い切ること、インターセプトなどをやっていかなければいけない」と言葉に力を込める。シーズン終盤に向けて「チャンスをつかむためにも結果が必要。もっと意識していかなければいけない」と自らに言い聞かせるように語っていた。

取材・写真◎石倉利英