ガイナーレ鳥取FW髙尾流星が、悔しさを糧にして今季初ゴールを目指す。8月19日に対戦するテゲバジャーロ宮崎は、7月の前回対戦時に絶好機を逃した相手。2年目の今季は無得点と結果が残せておらず、FWに求められるゴールを追い求めている。

上写真=今季初ゴールに向けて練習を重ねる髙尾。前節までリーグ戦5試合に出場して無得点に終わっている(写真◎石倉利英)

決定機を決められず

「冷静でいられなかった。それが一番の原因です」

 そう振り返るのは7月8日の明治安田生命J3リーグ第17節・宮崎戦での決定機だ。2-0で迎えた86分、敵陣で相手のボールを奪ってドリブルで運んだMF普光院誠から、エリア内右サイドに走り込んだ髙尾にパスが通った。
 
 しかし、右足シュートが当たり損ねてしまい、決めることができなかった。宮崎県出身で、会場のユニリーバスタジアム新富は自宅から車で約10分という地元。家族も応援に駆けつけた一戦でのビッグチャンスだったが、「状況も、パスも良かったのですが、久しぶりの得点チャンスで力んでしまった」という。

 飯塚高(福岡)から昨季加入し、1年目はリーグ戦15試合に出場して2得点を挙げたものの、今季は前節まで5試合に出場して無得点。現状打破に向けて必要なことを「結果を出さないと使ってもらえないことは分かっている」と語り、「試合で決めることができると、まず練習や練習試合から見せていくことが大事」と意気込む。

 8月19日の第23節では、ホームで宮崎と対戦。鳥取は第21節で今季ホーム初勝利を挙げており、髙尾は「自分のゴールでチームが勝つのが一番気持ちいい。自分のゴールで勝たせることにこだわりたい」とホーム連勝への貢献を期していた。

取材・写真◎石倉利英