ガイナーレ鳥取DF飯泉涼矢が、6月17日の明治安田生命J3リーグ第14節・ギラヴァンツ北九州戦で加入後初のリーグ戦出場を果たした。3バックの一角でフル出場したものの、チームは試合終了間際の失点で痛恨の敗戦。悔しさをかみ締めながら、今後の巻き返しへの貢献を期している。
上写真＝今季加入し、リーグ戦では初めて出場機会を得た飯泉（写真◎石倉利英）
■2023年6月17日 J3リーグ第14節（@Axis:観衆2,162人）
鳥取 0-1 北九州
得点：（北）夛田凌輔
「勝てなかったのは悔しい」
FC今治から今季加入した飯泉は、天皇杯の鳥取県代表決定戦と1回戦では出場機会があったものの、リーグ戦は前節まで控えどまり。だがこの日は先発メンバーとなり、今季初めて採用された3バックの一角に入った。
増谷幸祐、鈴木順也とのディフェンスラインで「インターセプトを狙ったり、球際で強くいったり、空中戦で違いを見せるなど、フィジカル面を生かしたプレーが自分らしさ。まずは自分らしさを出すことを意識してプレーした」と振り返る。40分には相手GKに防がれたものの、ショートCKから惜しいヘディングシュートを放つなど得点も狙った。
だが鳥取は得点を奪えず、逆に90＋2分に失点。飯泉は直前にパワープレーのため前線に上がっていたが、「あのプレーの少し前に、（失点した）ファーサイドのポジションにクロスを入れられたらやられるな、という思いが自分の頭の中にあった」という。
その状況で攻撃をはね返され、守備陣形が整わないうちに失点した。相手のシュートはこれが2本目で、数少ないピンチで崩されて「パワープレーに出ていたとしても、気が付いたのならダッシュで戻れたのではないかと思う。悔しいです」と厳しい表情を浮かべた。
最下位の北九州との勝ち点差が5に縮まり、残留争いも現実味を帯びている。それでも飯泉は「勝てなかったのは悔しいですが、やっとこの位置まで来たのは自分にとってポジティブなこと。自分らしさと自分のエネルギーを、よりチームに還元できるように練習していきたい」と懸命に前を向いた。
取材・写真◎石倉利英