ガイナーレ鳥取MF馬場琢未が強い危機感を胸に、さらなる活躍を期している。プロ2年目を迎えたが、ここまで出場機会は限られており、大きなインパクトを残せていない。自らの特徴を発揮してチームに貢献し、より多くのチャンスを得ようと懸命だ。
上写真=高校時代を過ごした鳥取の地でプロ2年目を迎えている馬場。出場機会を増やすべく練習に取り組む(写真◎石倉利英)
「結果を出してアピールしないと」
米子北高(鳥取)、神奈川大を経て昨季、高校時代を過ごした鳥取でプロとしてスタートを切った馬場は、1年目は明治安田生命J3リーグ第2節で交代出場してJリーグデビュー。だが、その後はメンバー外になることも多く、昨季のリーグ戦出場は5試合・計40分間だった。
2年目の今季も開幕からメンバー外が続き、リーグ戦初出場は第8節での途中出場。第10節終了時点でリーグ戦出場は2試合・計12分間にとどまっている。JFLのヴィアティン三重と対戦した5月21日の天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会1回戦でも、0-1とリードされた83分から途中出場したが、チームは直後に2点目を奪われ、0-2で敗れて敗退となった。
「自分の特徴であるスピードを生かして、ドリブルで仕掛けてクロスを上げて、チャンスを作ることが求められている」と語るように、現状では途中出場で流れを変える働きが期待されている。それがチームへの貢献と同時に、自らの出場機会を増やすことにもつながるはずだが、ここまではアシスト、得点などの結果は残せていない。
「短い時間でも自分の良さを出さなければいけない。練習も大事ですが、試合で結果を出してアピールしないと、チャンスはなくなってしまう」と厳しい表情で語り、「危機感があります。1年目も何一つ結果を残せなかった。2年目の今季は試合に出て、結果を残さなければいけないという思いが、去年よりも強いです」と続けた。5月28日の第11節では、アウェーでFC今治と対戦。2試合ぶりの勝利を目指す一戦で、まずは出場機会をつかむべく日々の練習に取り組んでいる。
取材・写真◎石倉利英