ガイナーレ鳥取FW富樫佑太が、3月19日の明治安田生命J3リーグ第3節・愛媛FC戦で加入後初出場を果たした。リードされた状態で投入されてゴールを目指したものの、チームは敗れて今季初黒星。悔しさを胸に、自身5年ぶりのJ2昇格に向けて、さらなる貢献を誓っている。

上写真=今季初のホームゲームで加入後初出場を果たした富樫(写真◎石倉利英)

「まだ3試合しか終わっていない」

 開幕から2試合続けてメンバー外だった富樫は、第3節で初のベンチ入り。1-2とリードされていた75分から交代出場し、「負けている状況で、(金鍾成)監督からもゴールの近くでプレーするように言われたので、意識していた」と語る意識で攻撃の活性化を図った。

 Axisバードスタジアムには3702人の観客が詰めかけており、「めちゃくちゃ良い雰囲気だった」と振り返る。これまでプレーしたFC琉球、FC岐阜のホームスタジアムはサッカー専用ではなかっただけに、「サッカー専用スタジアムで、あれだけのお客さんが入ってくれて、期待も強く感じた」という。

 ただ鳥取は86分に3点目を奪われ、試合終了間際に1点を返したものの、2-3で今季初黒星。「たくさんお客さんが入ってくれたからこそ、結果が欲しかった。勝ちたかったです」と厳しい表情を見せたが、「でも、まだ3試合しか終わっていない。悲観することなく、次の試合に向けて頑張っていきたい」と、再びホームで行なわれる3月26日の第4節・カマタマーレ讃岐戦に目を向けた。

 琉球時代の2018年に金鍾成監督の下でプレーしてJ2昇格に貢献しており、今季は自身5年ぶり、鳥取にとっては2013年以来となるJ2昇格を目指す。「まず、もっとコンディションを上げなければいけない」と課題を挙げた富樫は、「その上で、必要とされているプレーや自分の特徴を出して、目に見える結果を残していかないとポジションを奪えない。考えながら、やっていきたい」と巻き返しへの思いを口にした。

取材・写真◎石倉利英