ガイナーレ鳥取FW髙尾流星が、出場機会をつかむべくアピールを続けている。今季開幕からリーグ戦ではメンバー外となっているものの、練習試合では1得点を挙げて結果を出した。ライバルが多い攻撃陣で存在感を示し、今季の目標に近づくべく意気込んでいる。
上写真=プロ2年目のシーズンを迎えている髙尾(写真◎石倉利英)
今季の目標は背番号と同じ13得点
3月12日に行なわれた関西リーグ1部のCent Cuore HARIMA(チェントクオーレハリマ)との練習試合。先発した髙尾は前半、ゴール前でパスを受け、鋭い反転からドリブル突破を仕掛けたところで相手選手に倒され、PKを獲得する。
これを自ら決めて先制点を奪い、チームも2-1で勝利したものの、先制後のチャンスを決められないなど、悔しさも残る内容となった。「最近の練習や練習試合では、昨年と比べたらゴールに近い位置でプレーできているし、ボールを呼び込めている」という手応えを結果で示したとはいえ、「ゴールが見える回数も増えているし、すぐに決められそうな感じはあるけれど、やっぱり最後の決定力が課題」と悔しそうに振り返っている。
飯塚高(福岡)から加入1年目の昨季、明治安田生命J3リーグで15試合に出場して2得点を挙げた。ただ本人は「よく『2点取ったんだね』『すごいね』と言われるのですが、1年で2点しか取れていないので…」と語るように、納得はしていない。
鳥取は今季、リーグ戦で開幕2連勝の好スタートを切ったが、髙尾は2試合ともメンバー外。現状を変えるために「練習や練習試合で、どれだけゴールに絡めるかが大事。辛抱強く、いろいろなことにチャレンジして、出番が来たときにしっかり仕留めたい」と意気込む。
背番号が昨季の29番から13番に変わった今季、背番号と同じリーグ戦13得点を目標に掲げている。「フォワードは結果。38試合のリーグ戦で2ケタは取らないと価値はないと思っている」との思いで自らにプレッシャーをかけ、まずは出場機会をつかむために闘志を燃やしている。
取材・写真◎石倉利英