ガイナーレ鳥取FW重松健太郎が、これまでの経験を新しいクラブに還元する。数々の移籍を経験しており、鳥取はプロ8クラブ目。J2復帰を目指す新天地で、31歳のストライカーはプレーと結果でチームを引っ張っていく決意を語った。

上写真=プロ1年目から数えて8クラブ目となる鳥取に加入した重松(写真◎石倉利英)

「引っ張っていくタイプではない」

 FC東京のアカデミーで育ち、2010年にトップチームに昇格した重松は、その後に期限付き移籍も含めてアビスパ福岡、ヴァンフォーレ甲府、愛媛FC、栃木SC、FC町田ゼルビア、カマタマーレ讃岐に所属。昨季限りで讃岐との契約が満了となり、鳥取に加入した。

 プロ14年目で8クラブ目となるが、意外にも知っている選手は少なく、福岡時代の11年にチームメイトだったMF牛之濵拓(鹿児島ユナイテッドFCから期限付き移籍で加入)くらい。それでも移籍の経験が豊富なこともあり、新天地で「楽しくやれている」という。

 J1通算45試合5得点、J2通算141試合16得点、J3通算141試合21得点のキャリアを誇り、鳥取でも得点源の一人として期待される。「フォワードなので得点が求められるし、年齢も上の方なので、僕が示さなければいけないものもある」と語る31歳は、「引っ張っていくタイプではないので、無駄なミスをしないなど、目標にされるような、ああいう風にしなければいけないと思われるようなプレーをする必要があると思う」と自身の役割をイメージしている。

 新しいチームメイトとのコミュニケーションについて「いろいろなチームに行かせてもらって、それぞれ独特の雰囲気がある」と語る。「(溶け込むのは)早い方がいいので、積極的に話しかけて、なじんでいきたい」と今後をイメージしていた。

取材・写真◎石倉利英