ガイナーレ鳥取FW富樫佑太が自身2回目のJ2昇格に向けて、新天地で新たなスタートを切っている。ともにJ2昇格を果たした経験を持つ金鍾成監督の下、昨季12位からの巻き返しを期すチームで結果を残すべく意気込んでいる。

上写真=岐阜から加入した富樫。自身5年ぶりのJ2昇格に意気込む(写真◎石倉利英)

「チームが勝つことがすべて」

 1月7日に練習拠点の鳥取県米子市に入り、部屋の片付けなど新生活の準備を進めつつ、12日のチーム始動を迎えた。2018年のオフ以来4年ぶりの移籍とあって「まずは顔と名前を、と思って。とりあえず全員は覚えたかな」と笑顔を浮かべる。

 國學院久我山高(東京)から15年にFC琉球に加入。19年にFC岐阜に移籍して4年間プレーしたが、昨季限りで契約満了となり、鳥取に新天地を求めた。琉球時代の18年には現在鳥取を率いる金鍾成監督の下、明治安田生命J3リーグで3位タイの16得点を挙げて優勝とJ2昇格に貢献しており、鳥取加入も「ジョンソンさんのところで、しっかりサッカーをしたいと思った。それが一番の決め手」になったという。

「結果は、特に求められる部分。チームが勝つことがすべてで、その点で自分がチームに貢献できればと考えている」と言葉に力を込める。18チーム中12位に終わった昨季から巻き返し、13年以来となるJ2復帰を果たすためにも、期待される得点力を発揮したいところだ。

 昨年12月で27歳となり、「年齢も年齢なので、もう一度、上の舞台でやりたい」との思いも抱いている。19年の岐阜時代にJ2でプレーしており、今度は鳥取で同じ舞台を目指す。「チームで掲げている目標なので、絶対に達成しなければいけない。来たからには必ずJ2に、と考えています」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英