12月1日、J3のアスルクラロ沼津を運営する、アスルクラロスルガ株式会社が「代表取締役交代についての記者会見」を開き、鹿島アントラーズの育成部長などを歴任した高島雄大氏が新たな代表取締役社長に就任した。

上写真=アスルクラロ沼津の新社長に就任した高島雄大氏

新シーズンは中山雅史監督が指揮。「全力で闘う姿勢の観えるサッカーを」

 沼津を運営するアスルクラロスルガ株式会社が12月1日に「代表取締役交代についての記者会見」を開き、代表取締役社長が渡邉隆司氏から高島雄大氏に交代した。これまで鹿島の育成部長などを歴任した高島新社長に対し、渡邉前社長からは「新たなアスルクラロ沼津のJ2のステージへの扉を開くべく、Jリーグを知り尽くしている高島氏にバトンタッチする」と期待が寄せられた。

 会見に出席した高島新社長は、「サッカー王国である静岡の出身ではない自分自身が務まるのかと少し考えたが、選手やチームが頑張っている姿を見たり、クラブスタッフが地域の皆様と話す機会を見たりするなかで、自分もこのクラブの存続のために少しでもお手伝いできるように頑張っていこうと思った」と、就任にあたっての思いを明かした。

 また、高島社長は「2025年までにJ2にふさわしいクラブになり、そして2033年までにJ1にふさわしいクラブになりたい」と、クラブとしてのJ1へのビジョンにも言及。2023シーズンの指揮を執る中山雅史新監督も「全力で闘う姿勢の観えるサッカーを目指します。最高の喜怒哀楽を共有し、皆さんと共に闘っていきたいと思います」とコメントを発表し、新体制でさらなる高みを目指す。

「クラブ、チーム、スタッフそれぞれが、この(静岡県)東部地域で愛される存在にならなければいけないと話しています。そのために、ホームゲームの90分間をどれだけ大事にできるかが一番大事。チーム、クラブ、スタッフが一丸となって“感動空間”を作れるような活動をしていきたい」(高島社長)

 2023シーズンの沼津は、高島社長と中山監督のもとでJリーグの新たな戦いに挑む。