テゲバジャーロ宮崎のFW工藤壮人が水頭症と診断され、現在は集中治療室(ICU)で治療に専念しているとクラブが発表した。10月2日に体調不良を訴えて入院し、手術を受けて療養していたが、その後に容態が悪化したという。

上写真=今季からJ3の宮崎でプレーしている工藤(写真◎石倉利英)

柏で国内3大タイトルを獲得

 1990年5月6日生まれ、東京都出身の工藤は、U-12から柏レイソルのアカデミーでプレーし、U-15、U-18を経て2009年にトップチームに昇格。鋭い得点感覚を武器に11年のJ1優勝、12年度の天皇杯優勝、13年のJリーグヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)優勝と、国内3大タイトルの獲得に貢献した。

 その後はバンクーバー・ホワイトキャップス(アメリカ)、サンフレッチェ広島、レノファ山口、ブリスベン・ロアー(オーストラリア)でプレー。今季からJリーグに復帰し、宮崎でプレーしている。

 クラブの発表によると、10月2日の練習時間外に体調不良を訴え、翌3日に医療機関を受診。検査の結果、水頭症と診断されて入院し、11日に手術を行なった。その後は療養していたが、容態が悪化したため、17日からICUで治療に専念しているという。

 発表では「クラブ一同、工藤選手の回復を心より願っております」と思いをつづった。その上で「そしてサポーター、関係各所の皆様にも、ともに工藤選手の回復を願っていただけましたら幸いと思い、ご報告させていただきました。よろしくお願いいたします」と現状を発表した理由を説明している。