上写真＝後半に1-1とする同点ゴールを決めた澤上だが、勝利にはつながらず（写真◎石倉利英）
■2022年7月9日 J3リーグ第16節（@Axis:観衆1,203人）
鳥取 1-2 北九州
得点者＝（鳥）澤上竜二
（北）佐藤亮、高澤優也
「勝ち切れずに負けてしまうのが現状」
前半に先制された鳥取だが、67分に澤上が同点ゴール。CKからのセカンドチャンスで、MF田村亮介のセンタリングをヘディングで合わせ、3試合ぶりの今季2点目を「良いボールが入ってきました。シュートはあまり（しっかり）当たらなかったですが、入ってよかった」と語った。
しかし、その後も押し気味に進めながらも逆転はならず、85分に失点して競り負けた。前半に相手の唯一のシュートで失点したことを「前半ほとんどシュートを打たれていないのに、あっさり失点してしまった。ああいうところで弱さが出たと思う」と振り返った澤上は、その後についても「そこから1点返して、流れは悪くなかったですが、そこで勝ち切れずに負けてしまうのが、いまのチームの現状」と厳しく指摘した。
後半は相手の運動量が落ちたこともあり、良い形でのボール奪取から攻撃に転じるシーンを多く作ったものの、ゴールに近づいてからのプレーの精度の低さが影響し、決定機の数は少なかった。「ゴール前に入っていく前のところでパスがずれたり、合わなかったり、クロスを上げても中が入れなかったり」と連係についてコメントした澤上は、「細かい部分ですが、練習でやっていくしかない。もっと練習でこだわらなければいけない」と続けた。
第10節までの6連敗の後、第11節からは今季初の連勝を含む2勝2分けとして状態が上向いていた鳥取だが、アスルクラロ沼津に0-3で敗れた前節に続く連敗となり、勢いが衰えている。再びホームでAC長野パルセイロと対戦する7月16日の次節は、リーグ前半戦最後の試合。「沼津戦で大敗してしまい、今日も前半で失点した。そこから1点返せたのはよかったですが、そこで勝ち切れるチーム（になり）、前半に簡単に失点しないことをやっていかないと、後半戦でも、この結果は続くと思う」と警鐘を鳴らした澤上は、「失点をなくすところと、細かいことにこだわるところ。練習から声を掛けて引っ張っていけたら」と今後を見据えていた。
現地取材・写真◎石倉利英