ガイナーレ鳥取MF丸山壮大が、本来のボランチではなく、右サイドバック(SB)で先発起用されて奮闘している。先日はホームでプロ初勝利を味わい、試合後のスタンドの様子を見て大いに感激したという。
上写真=2試合連続で先発出場し、スタメン定着に向けて練習を重ねる丸山(写真◎石倉利英)
「常にフレッシュな気持ちで、若さを生かして」
アルビレックス新潟のU-15、U-18から東京農業大を経て、今季加入したルーキーの丸山は、明治安田生命J3リーグ開幕戦で控えメンバー入り。このときは出場機会がなかったものの、第2節で交代出場してJリーグデビューを飾った。
その後、第3節でプロ初先発。ポジションは本来のボランチではなく、「中学2年生と高校1年生のときにやったくらいで、大学では全くやっていない」という右SBだった。それでも「攻撃で課題はたくさんありますが、守備で、目の前の相手に負けないところは意識してやっています。通用する部分が結構あると思っている」と語る手応えをつかみ、初先発から2試合連続でフル出場している(第4節は中止)。
金鍾成監督からは「守備が求められていますが、より良くなるためには攻撃面も高めていかないと、と話をされている」と明かす。試合経験を重ねているとはいえ、まだプロの世界には慣れないそうで、「絶対に試合に出られるという保証はありません。常にフレッシュな気持ちで、若さを生かしてプレーしていきたい」と意気込んでいる。
鳥取は4月10日、ホームのチュウブYAJINスタジアムで行なわれた第5節でY.S.C.C.横浜を下し、今季初勝利。丸山にとってはプロ初勝利で、歓喜を味わいながら「めちゃくちゃ、うれしかったです。サポーターの皆さんが笑顔で喜んでいるのを見て、胸が熱くなった」という。その喜びを何度も味わい、クラブの悲願である2013年以来のJ2復帰に導くべく「少しずつ改善していきたい」と自身の成長を誓っていた。
取材・写真◎石倉利英