12月5日の明治安田生命J3リーグ第30節で、ガイナーレ鳥取とヴァンラーレ八戸が対戦した。序盤から主導権を握った鳥取が今季初の3連勝を飾り、八戸を得失点差で逆転。14位から12位に浮上して有終の美を飾った。

上写真=47分にFW石川大地(18番)がCKからヘッドで決めて2点目。鳥取は今季初の3連勝でシーズンを締めくくった(写真◎石倉利英)

■2021年12月5日 J3リーグ第30節(@Axis:観衆1,584人)
鳥取 3-0 八戸
得点:(鳥)田口裕也、石川大地、鈴木順也

・鳥取メンバー◎GK糸原紘史郎、DF鈴木順也、藤原拓也、杉井颯、MF妹尾直哉、世瀬啓人、新井泰貴、魚里直哉、FW石川大地、可児壮隆、田口裕也(79分:谷尾昂也)

・八戸メンバー◎GK蔦颯、DF小牧成亘、相田勇樹、近石哲平、MF前澤甲気、前田柊(76分:佐藤和樹)、新井山祥智(HT:坪井一真)、丹羽一陽、FW丸岡悟(55分:高見啓太)、上形洋介(HT:赤松秀哉)、島田拓海(88分:佐々木快)
 ※実際のポジションで表記

勝ち点で並び、得失点差で上回る

 朝から雨が降ったりやんだりの不安定な空模様だった鳥取地方。試合が始まる頃には青空も見えたが日差しはわずかで、公式記録で気温9・7度という寒さの中での最終節となった。

 序盤から鳥取が中央のコンビネーションやサイドへの素早い展開で優位に進め、ゴールに迫るシーンを多く作る。16分には自陣から縦パスで加速して一気に敵陣深くまで侵入し、FW田口裕也がエリア内で突破を狙ったところでファウルを受け、PKを獲得。田口が自ら右下スミに蹴り込んで先制点を奪った。

 その後も優勢に進めて追加点を狙う鳥取に対し、八戸はボールを奪っても相手のプレッシャーをかいくぐれず、良い形で攻め込むことができない。それでも34分に、今季途中まで鳥取に在籍していたDF小牧成亘がミドルレンジから右足で狙い、チーム初シュート。前半終了間際には鳥取DF杉井颯がヘッドでGK糸原紘史郎に返したバックパスが短く、追っていたFW丸岡悟が先に左足で触ったが、飛び出していた糸原にブロックされ、同点とはならなかった。

 八戸は後半開始から2人を交代で投入し、流れを変えようとするが、立ち上がりの47分、鳥取はMF可児壮隆の左CKを、FW石川大地がヘッドで合わせて追加点。さらに52分には、今度は右CKを可児が蹴り、DF鈴木順也がヘッドで合わせて、連続ゴールでリードを広げた。

 その後もカウンターから何度もゴールに迫ってチャンスを量産する鳥取に対し、八戸も何とか1点でも返そうとゴールに迫るも、鳥取の守備の強度は最後まで衰えず。ホームでの最終節を3-0の勝利で飾った鳥取が、今季初の3連勝で有終の美を飾った。

 前節終了時点で鳥取は勝ち点26・得失点差マイナス20の14位で、八戸は同29・得失点差マイナス17の12位だった。鳥取は2点差以上で勝てば勝ち点で並んで得失点差で上回り、八戸との順位が入れ替わる状況で、会心の内容でミッションをクリア。今季初の3連勝で12位に浮上し、有終の美を飾った。

 第7節終了後の髙木理己前監督の解任を受けて就任した金鍾成監督は、すでに続投が発表されており、来季は開幕から指揮を執る。「すべてにおいて既存の、いままでの考え方やプレーを変えていかなければ、来季に結果を物にすることはできない」と語った指揮官は、「その覚悟を選手たちと強く持って、来季を始めたいと思っている。(ファン・サポーターの)皆さんが楽しみだと感じ、時に皆さんを勇気づけられるようなゲームができるように、しっかり準備して来季を迎えたい」と決意を新たにしていた。

現地取材・写真◎石倉利英