ガイナーレ鳥取FW石川大地が、10月17日の明治安田生命J3リーグ第23節・Y.S.C.C.横浜戦で前半にFKを直接決めて先制点。だがチームは1-2の逆転負けで3連敗、ホーム8連敗となり、試合後は厳しい表情を浮かべた。
上写真=鮮やかな直接FKを決めた石川の喜びが爆発! だが鳥取は終盤の2失点で逆転負け(写真◎石倉利英)
■2021年10月17日 J3リーグ第23節(@Axis:観衆739人)
鳥取 1-2 YS横浜
得点:(鳥)石川大地
(Y)宗近慧、菊谷篤資
81分と89分に失点
4月の第6節での勝利以降はホーム7連敗中で、何とか勝ち点3が欲しい鳥取は37分に均衡を破った。ゴール前右寄りで直接FKを得ると、ボールの元には石川、MF世瀬啓人、MF杉井颯の3人。いずれもキッカーとなり得るが、石川が右足を振り抜き、鋭い弾道で左サイドのネットを揺らした。
最初から自分が蹴ると決めていたわけではなく、「ゴールキーパーの立ち位置を見て、僕が蹴ると言った」という。鳥取は今季、前半に得点したのはアウェーでの第20節と第22節だけだったため、ホームで前半に得点したのは今季初めて。チームメイトの祝福を受けた会心の一撃を「練習でも何度か蹴っていた形だったので、思い通りにいったと思う」と振り返った。
しかし、後半は徐々に押され気味に。「負けている相手が圧力をかけてきたところで、自分たちはボールが空中に行くような、ロングボールが少し多くなった印象がある」と要因を語り、「その圧力をかいくぐれる立ち位置やポジショニングで、ボールをもっと自分のところに呼び込むことを11人全員ができていれば、変わった展開になっていたと思う」と悔やむ。追加点を奪えなかった鳥取は81分に追い付かれると、89分にも失点し、1-2の逆転負けを喫した。
これで3連敗、ホームでは8連敗。リーグ後半戦に入って好転の兆しは見えるものの、勝利に結びつかない苦しい状況が続く。それでも石川は「ゴール前でのクオリティーを上げて、1点でも多く取って、勝ちたい」と懸命に前を向いていた。
現地取材・写真◎石倉利英