ガイナーレ鳥取DF小山珠里が、プロ初の先発出場を果たした。大卒1年目のシーズン終盤にチャンスをつかんだものの、チームは序盤の2失点で敗戦。悔しさを胸に、次はチームの勝利に貢献すべく燃えている。

上写真=プロ初先発を機に定位置確保を目指す小山(写真◎石倉利英)

「長所を出せたところもある」

 10月9日の明治安田生命J3リーグ第22節・いわてグルージャ盛岡戦で先発メンバーに名を連ねた。成立学園高(東京)-東京農業大を経て加入した今季、東京五輪による中断前は1試合の交代出場と、1試合のベンチ入りのみ。後半戦の初戦で2試合目の交代出場を果たしたものの、以降は5試合連続で控えに入りながら出場機会はなく、「ベンチから見守ることが多くて、試合に出たい気持ちが強かった」という。

 プロ初先発ながら「良い緊張感で臨めたと思う」と振り返る。しかし鳥取は開始2分に先制されると、11分には0-2とされる苦しいスタート。42分に1点を返し、後半も反撃を続けたが1-2で敗れ、「立ち上がりの失点が反省点です」と悔しそうに語った。

 一方で「空中戦や縦パスで長所を出せたところもあるので、自信になった」との手応えもつかんでいる。「もうシーズン終盤ですが、スタメンで出ることができて、ようやくスタートできた。次のチャンスをもらって先発出場を続けていけるように、練習から頑張っていきたい」と意欲的だ。

 10月17日の第23節では、ホームでY.S.C.C.横浜と対戦する。4月の第6節以来となるホームでの勝利に向けて「守備陣は無失点に抑えるのが仕事。プラスして自分の良さを後ろから出して、攻撃の起点にもなれるように」と意気込み、「無失点に抑えてチームの勝利に貢献したい」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英