10月4日の徳島ヴォルティスとのJエリートリーグで、交代出場で45分間プレーしたガイナーレ鳥取DF石田侑資。中学時代に所属した故郷のクラブとの初対戦に気合十分で臨み、チームの浮上に貢献する決意を新たにしている。

上写真=交代出場で右サイドバックに入った石田。徳島との初対戦だった(写真◎石倉利英)

「練習から100パーセント以上の力で」

「この試合が決まったときから楽しみだった」と心境を明かした。徳島県出身の石田は中学時代、徳島ヴォルティスのジュニアユースでプレー。市立船橋高(千葉)を経て今季鳥取に加入し、これが初めての『古巣との対戦』だった。

 よほど気持ちが高ぶっていたのか、「控えスタートなのに、試合前からユニフォームを着て、レガースもつけていた」という。早くピッチに立ちたくて「気合いが入り過ぎていたみたいです。あまり覚えていないんですけど」と苦笑いを浮かべた。

 明治安田生命J3リーグは第18節から4試合連続で欠場し、スタンドやDAZN中継で試合を見ながら「自分がサイドバックに入ったら、こうしたいと思いながら見るなど、サッカーの頭の部分、考えることを意識していた」と振り返る。徳島戦は後半開始から出場して右サイドバックに入り、周囲に声を掛けながら相手の攻撃に立ちはだかり、積極的な攻撃参加も見せるなどアグレッシブにプレー。鳥取は75分に決勝点を奪って1-0で勝利を収め、「上出来ではありませんが、ある程度は自分がやりたいことを表現できた。それを仲間と表現できたことは大きいですが、さらに上のレベルを追求していきたい」と今後を見据えた。

 石田が欠場している間、鳥取はアウェーでは2試合連続完封勝利と結果が出ているものの、ホームでは4月の第6節を最後に勝利がなく、徳島戦前日の第21節・テゲバジャーロ宮崎戦も0-4で大敗した。浮上に向けて「まず失点しないことが大事ですし、勝ちにこだわることを全員が追求しなければいけないと思う」と指摘した18歳のルーキーは、「そこに年齢は関係ない。自分がやるしかないと感じています。引っ張っていくことも僕の役目だと思っているので、練習から100パーセント以上の力でやっていく」と決意を込めて語った。

取材・写真◎石倉利英