上写真＝鳥取加入後の初得点を決めた石川（写真◎石倉利英）
■2021年8月28日 J3リーグ第16節（@Axis:観衆1,351人）
鳥取 1-2 熊本
得点：（鳥）石川大地
（熊）伊東俊、杉山直宏
「悔しい気持ちの方が大きい」
前半に先制された鳥取は、後半立ち上がりの47分に石川が同点ゴール。セットプレーのセカンドチャンスから、MF永島悠史のシュートを熊本GK内山圭がはじき、素早く詰めた石川が左足で蹴り込んだ。
「（シュートが）ワンバウンドしたと思うのですが、ピッチが少しスリッピーだったので、試合前から狙っていました。良いシュートが枠に飛んで、良いところにボールが来たので、うまく詰めるだけだった」と石川は振り返る。GKに当たらないように上を狙ったシュートについては「枠に強く打てば入るイメージがあったので、ゴールの上に強く打った」とコメントした。
前半の半ばまでは攻撃で良い形を作れなかったが、「後半はシュートまでいけることが少しずつ増えて、得点も入ったし、攻撃面ではアグレッシブにプレーできたと思う」と語る。今季FC岐阜から完全移籍で加入し、リーグ戦11試合目にして待望の加入後初ゴール。だがチームはその後に勝ち越し点を奪われて敗れ、「ホッとしているというよりも、チームが勝てなかったので、悔しい気持ちの方が大きい」と残念がった。
前半の攻撃について「ボールを運べるシーンもありましたが、なかなかシュートまで持っていく形を作り出せなかった。パスワークも大事ですが、1人で強引に相手を1人、2人かわしてシュートを打つなど、もう少し工夫が必要だったのではないかと思う」と見解を述べた。中断期間中に連日の2部練習などでチーム力アップを図ったものの、まだまだ積み上げが必要な現実を突きつけられた格好だ。
「フォワードなので、1点で少し物足りなさも感じている。2点、3点と取るチャンスがあったので、それを決め切る選手になりたい」と自らにも矢印を向ける。「チームとしては 、最初の失点のクロス対応のところが課題だと思うので、練習から修正しなければいけない」と指摘し、攻守両面のレベルアップで最下位脱出を目指す決意を新たにしていた。
現地取材・写真◎石倉利英