7月4日のJエリートリーグで、左サイドバックでフル出場したガイナーレ鳥取DF藤原拓也。チームは敗れ、リーグ戦でも最下位という厳しい状況が続くなか、どうにかして流れを変えるための模索が続いている。

上写真=Jエリートリーグでゲームキャプテンを務めた藤原(写真◎石倉利英)

■2021年7月4日 Jエリートリーグ・グループB(@チュスタ:観衆213人)
鳥取 1-2 岡山
得点:(鳥)佐伯蓮
    (岡)下口稚葉、野口竜彦

J3は7試合未勝利

「各々気持ちが入った試合はできていたと思いますが、負けている。結果につながっていないところが、いまの自分たちの現状であり、甘さだと思います」

 藤原は厳しい表情で試合を振り返った。ホームのチュウブYAJINスタジアムでファジアーノ岡山と対戦したJエリートリーグで、鳥取は1-2で敗戦。前半に2失点し、後半の立ち上がりに1点を返したものの、追い付くことはできなかった。

 21歳以下の選手やアカデミー所属選手などに試合出場の機会を創出することを目的に、今季からスタートしたJエリートリーグ。だが明治安田生命J3リーグで最下位、前日の第14節でもアスルクラロ沼津に1-4で敗れ、7試合未勝利と苦戦が続く鳥取にとっては、どんな形であれ巻き返しにつなげたい一戦だった。

 現在リーグ戦で出場機会が少ない選手と、アカデミーのU-18所属選手で臨んだが、勝利はつかめず。「相手があることなので、相手を見てプレーすることや、戦術も大事ですが、それ以前の、球際で強くいくこと、攻守の切り替え、走ること、ボールやゴールへの執着心、そういった根本的なところをミーティングでも言われた」という藤原は、厳しいタックルなどで懸命のプレーを見せたが、敗戦という結果を受けて「もっとできる」と指摘している。

 今季は先発出場を続けた時期もあったが、最近3試合は控えスタート。まずは定位置を奪い返し、チームの勝利につなげたいところだ。「うまくいくときは、何をしてもうまくいく。全員が頑張っていると思うけど、うまくいっていない」と現状を分析した藤原は、「声を出すことでも、プレーでも、誰かがやれば絶対に伝染していく。そういう選手が増えてくればチームの雰囲気も変わるし、結果も違うものになる」と続け、自身のエネルギーをチームに還元したい思いを口にした。

現地取材・写真◎石倉利英