上写真=就任3年目のシーズン序盤で解任された髙木監督(写真◎石倉利英)
スタートダッシュに失敗
2014年と15年に鳥取のコーチ、17年と18年に鳥取U-18の監督を務めた髙木氏は、19年に鳥取の監督に就任した。同年はJ3で7位、昨季は5位でJ2昇格を逃し、『三度目の正直』が期待された3年目の今季、第7節を終えて2勝1分け4敗とスタートダッシュに失敗。15チーム中12位に沈む成績不振を理由に解任が発表された。
後任が決定するまでの間は、増本浩平ヘッドコーチが暫定で指揮を執る。なお今季のJ3リーグは総チーム数が奇数のため、1節に1チームは試合がなく、鳥取は第8節の試合がない。次の公式戦は5月23日の天皇杯1回戦で、そこまでに体制の立て直しを進めることになる。
クラブから発表された髙木氏と塚野真樹・代表取締役社長のコメントは以下の通り。
[髙木氏コメント]
まず、強翔というスローガンに相反する結果となっている現状を、ガイナーレ鳥取に関わる全ての皆様に深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ありません。
この結果は、このグループの最大値を引き出し、つなげていくことができなかった私の責任です。
貫くことでつかめる明日と、貫くことでつかめなくなる明日があるこの世界で、私は常に前者を選択してきました。
その日常に選手、コーチングスタッフは、自分の持てるものすべてを注ぎ込んでくれました。その姿勢には感謝しかありません。
そして何より、毎試合後押ししてくださったサポーターの皆様に感謝申し上げます。皆様の作り上げるスタジアムの空気が大好きでした。本当にありがとうございました。
最後になりますが、ガイナーレ鳥取のJ2昇格を祈願するとともに、オールガイナーレの皆様の幸せを願っております。
またお会いしましょう。
さようなら!
[塚野真樹・代表取締役社長コメント]
このたび、髙木監督を解任することを決断いたしました。
理由は成績不振です。
髙木さんは「オールガイナーレ」の言葉をクラブにもたらしてくれた方です。
その方と袂を分かつことは大変苦しいことですが、掲げるJ2復帰を目指すため、現状に変化をもたらさないといけないと考え、決断いたしました。
3シーズンにわたる指揮と、注いでくださったクラブへの愛情に、心より感謝申し上げます。
非常に苦しい状況を打破するために、もがき続けなければなりません。
ファン・サポーターの皆様には、引き続きガイナーレ鳥取へのご支援ご声援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。