上写真＝加入後ホームでの初得点が連敗ストップへの決勝ゴールとなった清永（写真◎石倉利英）
■2021年4月25日 J3リーグ第6節（@Axis:観衆1,121人）
鳥取 1-0 讃岐
得点：（鳥）清永丈瑠
（讃）なし
エリア内に入って右足ボレー
鳥取は3連敗、カマタマーレ讃岐は4連敗で迎えた一戦は、0-0で迎えた52分にスコアが動いた。DF藤原拓也のロングパスにFW大久保優が反応し、エリア内に入ったところで相手DFを浮き球でかわす。大久保はシュート体勢に入ったが、背後から清永も走り込んでいた。
「（相手の最終ラインの）背後を狙っていて、ペナルティーエリア、ゴールエリアの中に入らなければチャンスはないと思っていた」という清永は、狙い通りのプレーでボールの落ち際を右足ボレー。「しっかり合わせようと思いました。ミートできてよかった」というシュートがネットを揺らした。
アウェーでの第5節、テゲバジャーロ宮崎戦でJリーグ初ゴールを決めたときは、0-2からの追撃の1点だったこともあり、すぐに再開のキックオフに向けてセンターサークルへと走った。試合も1-2で敗れて喜べなかったが、今回はベンチに走ってチームメイトと喜びを分かち合い、チームも勝利。「みんなで粘って、後ろ（守備陣）が耐えてゼロで抑えてくれた。ベンチメンバーも含めてチーム全員で戦っているので、ベンチの方に走っていきました」と歓喜の瞬間を振り返った。
2試合ぶりの先発で中盤の一角に入り、「中盤がゲームを支配できれば絶対に勝てると思っていた」と語る。MF原田虹輝、MF世瀬啓人と「3人の距離感と、セカンドボールを拾うこと、球際で戦うこと、相手に主導権を渡さないことを意識した」というプレーで、後半アディショナルタイムに交代で退くまで攻守に奮闘して勝利を引き寄せた。
ホームのAxisバードスタジアムでの初先発・初得点に「ここはピッチが素晴らしいし、お客さんとの距離も近い。初めて最初からピッチに立たせてもらって、すごく良い雰囲気でした」とコメント。さらに「全員で体を張って得点を与えないこと、一人ひとりが勝ちたいという気持ちをもっと前面に出して戦うことを、もう一度チーム全員でやっていけたら」と今後の上位追撃へのポイントを語った。
現地取材・写真◎石倉利英